ツバメヤロク

ソーシャルVR(VRChat、Cluster)のワールド・イベント等のレビュー・紹介など様々なスタイルで発信するブログ。

【VR日記】「おじさん回し道場」伝統芸能の体験

 

こんにちは、バーチャルブロガーの燕谷 古雅(つばめや こが)です。VRの世界の「とある道場」に来ました!

ソーシャルVR・VRChatの方ですが、そのワールドについては後ほど紹介しよう。

 

VRの世界では「文化」がある。その中である「伝統芸」は存在する。(※燕谷が以下の写真のフリップを持って)

 

※伝統芸の一例(写真Photo AC)

 

その伝統芸といえば・・・

 

 

「おじさん回し」だ

 

・・・みなさん、パッと聞いても分かりませんね?

じゃあ、「皿回し」は分かりますね?江戸時代から古く伝わるお皿を回す伝統芸の一つです。

「皿」「おじさん」の方に置き換えると、「おじさんを回す」。令和の伝統芸として日本のVRの世界では一部知られているそうです。

 

まだ分からないと思っている方もいますが、「おじさん回し」のやり方について、安東くろめさんの動画で解説されています。

 

お分かりになっただろうか?

 

それでは「おじさん回し道場」で関係者(※架空の人物)とおじさんを回す体験をしてみましょう。

 

関係者:「まずは「おじさん回し」を始める前に、道場にある好きな「おじさん」を選びましょう。」

 

 

燕谷:「「おじさん」?うーん・・・」

(手前のロボットは突っ込まないでおこう。)

 

 

燕谷:「パッと見てもうーん・・・迷うなぁ。」

 

 

燕谷:「よし、これに決めた!」

 

関係者:「それでは「おじさん回し」を教えますので、燕谷さんと一緒にやってみましょう。まずは「おじさん」の足のところを持って10回で回しましょう。」

 

インスタンス1人しかないとか突っ込まない。


燕谷:「こ、こうか?」

慣れない手つきで「おじさん」の足のところを10回回す。

関係者:「次に足からふくらはぎ、お尻の方まで持っていった後に、お尻の部分を10回で回しましょう。」

 

 

燕谷:「10回まで回した!」

関係者:「次はお尻から背中をつたって頭の部分まで持ち、そこで10回で回しましょう」

 

 

燕谷:「これで10回!・・・これだけで良いか?」

関係者:「まだあります。道場の外に出て高台に登ってください!」

 

 

燕谷:「え!?高台?」

 

 

道場の外に出た後、燕谷は大変高い高台を見つけた。

燕谷:「なんだ、これは!?」

普通の道場にはない高台。その、「おじさん」はどうするんだ!?

関係者:「「おじさん」と手を繋き、高台の方に登ってください」

 

 

私は「おじさん」の手を繋ぎ、高台の一番上の方へ登った。

燕谷:「着きました!・・・その後どうするのでしょうか?」

 

関係者:「高台の上から、下のラインを超えておじさんを投げてください」

燕谷:「高台の上から!?」

 

 

燕谷:「ええ、高すぎるじゃないか!!」

 

 

燕谷:「あー・・・高すぎて怖いな・・・。高台のフチに登って飛び降りるのが無理があるな。」

勇気をもって高台から飛び降りた!

 

ラインを超えて、そこだ。

燕谷:「えいっ!!」

 

 

燕谷:「・・・。これは、どうするんですか?」

 

 

関係者:「落とした時の「おじさん」のスタイルが美しければ、ポイントが高くもらえます。芸術的なものだと高くもらえますよ。回しの方は綺麗に美しく素早く回すとか、高台を素早く登ったらポイントが高くもらえるなど加点ポイントがあります。やっていることが競技に近いものです。」

燕谷:「なるほど。スキージャンプや立ち幅跳びのようにラインから遠く着地するではなくて、素早く美しく決め、ラインを超えて「おじさん」を綺麗に埋め込むという競技ですね。」

 

 

燕谷:「何かの番組を彷彿とさせる・・・『お祭り』だ!

 

 

 

 

なぜ「おじさん回し」が生まれたのか。

 

「おじさん回し」の創始者・Ark (アーク)師匠さんがとあるワールドにあった「おじさん」のオブジェクトを毎日回していたら、通りかかった人が「何をやってるんですか?」と聞かれ、伝統芸だと言った事が始まりだという。(※ソース元は以下のリンク)

それから自然と広まり、コミュニティーも弟子も増えていく。最近は90人近く(※2022年10月現在)の弟子がいる。クリエイターたちに目をつけ、おじさん回しの会場を作って大会を開いたり、オリジナルソングなども出すなど、おじさん回しの文化が広まった。

遊びから生まれ、周りの人が面白いと思って彼の後をついていく、VRChatで自然発生した「文化」は大変すごいものだと伺えます。

 

最近はVRChatの学園型イベント「私立VRC学園」の授業や、メタバース不登校生徒の居場所を支援するプログラムのひとつとして、「おじさん回し」が取りあげられました。

私が私立VRC学園の8期生だった頃、「おじさん回し」とVRChatで生まれた文化について授業を受けました。

授業で実践した時は大変でしたが、高台から飛び込むところが難しかったです。授業でも伝統の文化を楽しむのが奥深いと感じました。

 

講師であるArk師匠さんが「弟子に名乗ってもいいし、名乗らなくてもいい」「広めてもいいし広めなくてもいい」「日付とか曜日などの決められたイベントはない」など、ポジティブな意味で「自由」のスタンスでやっていると教えられました。

実の弟子ではない私(※2022年11月当時)は、この記事で「おじさん回し」を広めるという目的で書いたわけではありません。当ブログ「ツバメヤロク」は自分で見たメタバース(ソーシャルVR)の世界で存在している様々な文化を通し、それを興味を持たせるために出来るだけ伝える目的で記事を書きました。

Ark師匠さん、こんなに面白い授業を受けてありがとうございます。

※2023年8月28日追記。128番弟子になりました。

 

「おじさん」のオブジェクトを回しはじめた時からどんどんと広まり、たくさんの弟子も増え、色々と貢献されている「おじさん回し」。

まだ触れた事がない方、ヘッドマウントディスプレイ(Questなど)をつけて(※重要)是非おじさん回しの道場に行ってみて、おじさんを回してみてはどうでしょうか?

 

あわせて読みたい

【VRChat】おじさんを回そう!バーチャルの伝統芸能スポーツ「おじさん回し」新弟子募集のレポート - ツバメヤロク

※おじさん回しの弟子になったときのレポートです。

 

ワールド情報

おじさん回し道場 Gentleman Spinning Hall(Quest対応)

vrchat.com

VRChatから生まれた伝統芸・おじさん回しができる道場。関連のイベントでもここで行われている。※QuestなどのVRゴーグル(ヘッドマウントディスプレイ)の使用をおすすめします。