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【VRChat】「BostonTeaParty」デスクトップ越しに見たボストン茶会事件

 

バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)です。

この日は12月16日。何の日でしょうか?

パッと聞いただけで君たちは分からないだろうかと思いますが、「ボストン茶会事件」の日です。他にも「電話創業の日」とか「フリーランスの日」、山手線が運行を開始した日などいろいろあります。

ボストン茶会事件」とは、むかしむかしアメリカが植民地だった頃、イギリスがお茶を輸入する時に税金が課せられた。1773年、イギリスは関税なしにお茶を売る法律「茶法」を制定した後にアメリカが猛抗議し、12月16日にボストンの港にある東インド会社の船を侵入し、その船で積まれていた茶箱をすべて海に投げ捨てたという出来事だ。

この出来事がアメリカ独立戦争のきっかけを作りました。

 

というわけで、今回のワールドは・・・

 

 

BostonTeaParty(ボストン・ティー・パーティー」!

 

このワールドは船に積まれている箱を全部投げ捨てると海が紅茶の色に変わるという仕掛けが特徴です。ただし、このワールドはPCオンリーです。

 

今回は「ボストン茶会事件」を忠実に再現したワールドと、イベントの一部始終のレポートを紹介します。

 

12月10日。私はツイッターでとあるツイートに目が行った。

 

 

 

ボストン・ティー・パーティー」?

ボストン茶会事件」を忠実にVRで再現するというイベントだった。

主催者さんは普通にクリスマスパーティーをするじゃなくて、とんがったスタイルでやるのかー。へぇーいいなー。どれどれ・・・なんだ、PCオンリーイベントか。

Questの世界しか活動はしないというスタンスを貫こうとした私は、PCオンリーイベントに疎かった。興味がないと言ってはいない。ただ単にやっているのが羨ましいしかない。指を咥えてTLで眺めようかと思った。

主催者からのリプライは、箱が多すぎてQuestだと動作が不安定になるからPCオンリーになったという。ボストン茶会事件で実際に使用した箱がたくさん用意されているらしい。

 

それにしても、「ボストン・ティー・パーティ」はやってはいけないことを歴史に残したのはすごいものだなと。

現実世界でやってはいけないことをVRで実現させるというのが、発想を斜め上を行っているんだろうな。バーチャルマーケットのベルクのカートレースやボウリングにも通づるものだと。やってはいけないことをやりたくなる心理は面白いものだな。

 

ちなみにQuest対応できなかった理由はこのツイートにありました。

 

 

史実通りの342個!確かにたくさんの箱に物理エンジンと一同期込みだとそれは仕方がないなと思う。大変苦労しているんだな・・・。

Questユーザーでも楽しめるようなワールドを期待しております。

 

 

12月15日。私は「ボストン茶会事件」を思い出し、「Qじゃぱんビーチ」を訪れた。

何故季節違いのワールドで行くようになったのか?それは海のあるワールドはこれしか思い浮かばなかった。

広く美しい海を眺め、あの海は紅茶まみれになるのかと思いつつ、妄想をふくらまかせていた。

 

 

12月16日。私は気になって「ボストン茶会事件」についてウィキペディアを調べた。

日にちが同じく12月16日なので、実際あった時と同じだった。もしかして、同じ日にバーチャルで行うことなのか!?非常に興味が深い。

 

ja.wikipedia.org

 

 

私はPCデスクトップだと動作が気になるから諦めようと思ったが、夕方に主催者から「デスクトップでも大丈夫ですよ」と声をかけられ、ダメ元でもいいから参加してみようと決めた。

 

 

この時は忙しい時ですが、気晴らしに茶箱投げてストレス発散してみようかと思い、参加してみようかと考えた。

 

イベント当初、ツイッターで大変反響が大きかったため、参加者が集中するのを予想され、ジョインできるかどうか不安があった。主催者は2、3回ぐらい体力次第で行うらしい。

22時になり、1回目のインスタンスでジョインしようと挑もうとしたが、フレンドの何人か入っていて試みたらインスタンスフルで弾かれてしまった。

主催者のツイートでアナウンスが入るまでの間、私はバーチャルコワーキングスペースでぼちぼち作業をした。

 

 

どんなものなのか気になるんだな。無性にコーヒーが飲みたくなってきたぞ。

 

インスタンスフルで弾かれた時にワールドの様子を撮影したもの。

 

ボストン茶会事件について簡単な説明とアメリカ人とイギリス人にもわかるように英訳も書かれている。「代表なくして課税なし」と書かれていた小道具や無言勢でも利用できるQVペンも完備。

 

主催者からイベントの説明と、演説の時の練習などのレクチャーをした後、演説中に「そうだ!」の掛け声、そして「ボストンの港をティーポットに!」と声を上げ、みんなが一つになって港に停泊している船を「襲撃」し始めた。

たくさん人がなだれ込むような感じだったので、動作は大丈夫かと不安に思いながら慎重に船に向かう。途中で落ちてしまった(※サーバーや回線ではない)人が何人かいたり。

船に積まれている342箱の茶箱をマウスでクリックして掴み、海の方へ投げ捨てた。自然に落ちてしまったものもあるが、数を気にせずに一つ一つ投げ捨てた。

気づかぬうちにみるみると紅茶の色が染まっていく。インスタンスフルの40人総出でこのペースだとすぐなくなるんじゃないかと思った。

 

 

紅茶の箱を全部投げ終わると海の色が紅茶まみれに!

ボストン港をティーポットと化しました!やったぞ!

VRの世界の歴史を刻みました。

 

 

紅茶を投げ終えたあとはみんな揃ってコーヒーパーティ。

アメリカ人はやっぱりコーヒーだな。スカしやがって。

私はPCデスクトップ状態なのでコーヒーを飲む仕草はできなかったのですが、この写真で許してください。パソコンの画面を眺めながらリアルコーヒーを味わいました。

主催者さんが「#BostonTeaParty」のタグをつけ、アメリカ人やイギリス人にびっくりさせてくださいと、勧められたそうです。

 

 

イベント主催した「いとよ(ITOYO)」さん。

バーチャルの世界に日本のお寺裁判所放課後のロッカーなどユニークあふれるワールドを作った「バーチャル僧侶」です。

お寺や裁判所もですが、こんなに面白いワールドを楽しんで良かったです。

 

 

ボストン茶会事件

現実世界で起こった歴史のある事件をタシカナメで歴史的瞬間をとらえた。

342箱の茶箱を全て投げ終えた後に飲んだコーヒーの味は美味い。

そして、電脳世界の歴史のページを一枚刻んだ。

 

ワールド情報

BostonTeaParty(PCのみ)

vrchat.com

世界史で知られている、ボストン茶会事件を忠実にVRで再現したワールド。茶箱を投げ捨てる体験ができる。全部投げ捨てると紅茶色に染まるギミックがある。