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【VRChat】新年早々あらわれた「サキュバスオオクワガタ」とその真実

 

こんばんは。バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)です。

用事が終わったばかりで一旦休憩中だ。まだ風邪の病み明けだが、エヘン虫はまだまだだ。

この日は1月7日(なのか)。1月7日いえば、「七草粥(ななくさがゆ)を食べる日」ですね。七草は早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うという言い伝えがありました。七草を食べて無病息災を祈る、日本古来の風習です。

いやー、私は七草粥食べていないし、親戚と鍋パーティーやっていたのですが、確かに邪気は払えませんね。エヘン虫も治りません。今回は七草粥のことではありませんよ。

 

邪気と言えば・・・悪魔。悪魔といえばサキュバス

そう、この日はサキュバスオオクワガタがやってくる日だと新年早々情報をキャッチした。

今回は謝罪会見です。2022年12月31日に行われた「VR流行語大賞」でまさかの1位に選ばれたことを受けての謝罪会見。せっかく受賞したのに大変喜ばしいものだと思いますが、なぜ謝罪するのか?その意味を知ることでしょう。

 

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今回はごく普通のサキュバスオオクワガタのルポです。

ギャグ特有のブラックジョークが含まれますので、苦手な方はお気をつけてください。

 

深夜の11時47分。私が降り立ったところは記者会見のワールド。場の雰囲気を合わせ、謝罪会見を行うためだろう。パイプ椅子に座り、会見が始めるのを待つ。

PCの世界ではインスタンスフルでしょっちゅう弾かれる事が多いと聞いた事がある。Quest対応の世界になると人がたくさんくるのを予想され、単騎だと動作が鈍って落ちてしまうことがあった。私はQuest単騎で来たが、動作の負担が軽いワールドとアバター表示設定を変えた状態なら大丈夫なのかと。心配なことが薄々と感じている。

しばらくして早くもどんどん人が入ってきた。50分前にもうインスタンスフルになった。20人ほど入れるようなワールドの空間が一瞬にして満員になった。Quest両対応のイベントで一瞬満員になるジョイン競争は恐ろしいものだ。

満員になったところでサキュバスオオクワガタの謝罪会見が始まった。

 

 

昆虫研究家のこんちゃんが立て札のスライドを持って謝罪会見を始める。最後に質疑応答ってあるのかな?

 

 

サキュバスオオクワガタはどんなものなのかざっくりと説明。スライドに追記されているが、最近はDIY(日曜大工)をやって動画配信するようになったらしい。

初めて知らない方にもわかりやすく解説しますが、メタバースに潜むバグ・サキュバスオオクワガタを捕まえて、それをバーチャル世界でNFTや仮想通貨など、いろんな方面で活用し、大金持ちになろうという狙いだそうです。

 

 

まさかの「VR流行語大賞」で1位に選ばれたことを報告する昆虫研究家のこんちゃん。

1位に選ばれておめでとうございます。しかも漢字で表現して書いているものまで!

 

 

ネットの声。不安の種である、賛否の声。「偏っている」とか「こういう流行語に興味があったのかな?」「VR民は流行語に興味がないのでは?」など様々なツイートが出ている。本当に認知されているのだろうかと疑いを感じている人も少なくないだろう。

スライドを作るのに批評的な内容までまとめられているのもすごい。

・・・あ、トマトが投げつけられている。

 

 

現実の世界にもサキュバスオオクワガタの影響が。メタバースに潜むバグなのにこれはおそろしい。なんていうオカルトテクノロジーのようだ。

※VライフとはソーシャルVRVTuber関連のオンリーイベント同人誌即売会のこと。

 

 

そして質疑応答。これといった謝罪の部分が一つもないじゃないかなど、みんなからツッコミとトマトの嵐。

 


ブーイングとトマトを飛ばしている合間、突然泣き出す昆虫研究家のこんちゃん。泣き出して訴える仕草はまさにネット動画で有名になったあの議員のようだ。

 

謝罪会見の流れが終わり、みんなで集合写真撮影。撮影した後に昆虫研究家のこんちゃんが離席した。深夜0時になったのか、嫌な予感を感じる。不安に思う来場者たち。私はドアの前に待機した。

 

※ネタバレのためモザイクをかけています。クリックするとモザイクなしの姿を見ることができます。

 

するとドアからサキュバスオオクワガタがやってきた!あれっ、衣装変わった?卯年だからセクシーなバニーガール姿で登場。
会見場という狭い部屋の中で飛び回り、あいさつがわりに次々とクワガタムシアゴのように脚で挟み「洗礼」を受ける。

サキュバスオオクワガタというショーはいわゆる客をいじる、バーチャルのコントだった!

 

私に回ってきた時、頭の中が真っ白になり、「あけましておめでとうございます」と言った。オイオイ、ただの社交辞令じゃないんだから。頭の中が真っ白だからサキュバスオオクワガタは何かを褒められた記憶しかない。パワーを吸い取られ、倒れてしまい、手が手前のベッドに当たってしまった。リアルコライダーまでやられたな。

※リアルコライダー・・・VRゴーグルをつけたまま、タンスや机など手前にあるものをぶつけてしまうこと。VRで遊んでいる時にしょっちゅうあることだから周りに注意しよう!

 

ワールドについているカメラがあり、私は手に持って姿を追う。戦場カメラマンのようだ。カメラで追うとモニターに映る姿は次々とやられたりなど大混乱の模様。

サキュバスオオクワガタは満足したように「サキュバイバイ」と言い残し、突然姿が消えて帰ってしまった。

 

 

昆虫研究家のこんちゃんが戻ってきて、サキュバスオオクワガタを見つけられなかったことの言い訳をし、悔しがる。また今度見つけられると良いですが・・・。

何はともあれ、謝罪会見は無事に終了。

 

今回も確かに面白かった。正月の時期に合わせてのか、サキュバスオオクワガタの姿は新鮮なものだ。昆虫研究家のこんちゃんは場に合わせて謝罪会見の雰囲気作るのも上手い。

それにしても、「ついていったら、こんなことになる」とは思わなかったと。予想裏切るものではなく、本当に予想通りになってしまった。インターネットミームによる自然発生とそれによる組織票、不思議に起こりうるものだと考えさせられる。

 

自然発生に生み出されたインターネットミームのひとつである「サキュバスオオクワガタ」。口伝だけでインパクトあふれるネーミングが一人歩きする存在で、メタバースに住まう人たちの脳裏に文字を焼き付けた。

まるで、世にも奇妙な物語にでてくる「ずんどこぺろんちょ」と似て非なるものだと。

 

流行語大賞の応募期間中、謎に包まれたばかりのあの言葉について気になり、私は2022年12月のはじめにサキュバスオオクワガタの真実を確かめようとルポを書いた。

そして私は見えない存在「ミーム」を感じ取り、見てはいけない真実をタシカナメで知ってしまったかもしれない。私が悪いのかと思ってしまうほど。主催者には申し訳ないかと心配になるくらいだ。ただ、前回の記事は好評を得ていると私は大変に驚いています。

 

言葉を紡ぎ、書き綴る私にとっては非常に興味深いものだった。見えないものを具現化した存在を見たことは大変良い経験だった。

良いものを見れたなと。

 

 

君はあの言葉が突然浮かびました。その後、君はこうつぶやきました。

サキュバスオオクワガタは一体何なんだ?」

 

やや長い内容ですが、最後までお読みいただきありがとうございます。

バーチャルブロガー・燕谷古雅