どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ!
最近、VRを始める人が増えてきて、注目度がますます高まっているよな。VRChatを始めるなら、まずはチュートリアルワールドから入るのがオススメだ。いくつかのVRプラットフォームがあるけど、チュートリアルの使い方やシステムにはそれぞれの個性があって面白いんだよ。
そこで今回は、VRの初心者の気分になって、いろんなVRプラットフォームのチュートリアルを体験できるワールド「チュートリアリティ」をレビューしてみるぞ。一癖も二癖もある架空のソーシャルVRを試せるワールドだから、ぜひ楽しみにしてほしい。
チュートリアル系ワールドってどんなの?
VR空間でさまざまなやり方を解説してくれるワールド。操作方法をはじめ、アプリケーションの使い方やアバターの改変方法など、目的に応じたさまざまな内容がある。初心者から上級者まで、VRの基本的な操作を学びたい人にとって有益な場所である。
「チュートリアリティ」とは?
「チュートリアリティ」とは「中途半端なリアリティ」を体験することをコンセプトにした、「チュートリアル」をテーマにした体験作品である。
プレイヤーは「メタバース初心者」となり、VR空間で異なる世界線と3つのメタバース(ソーシャルVR)のチュートリアルを体験する内容である。これは、単なるチュートリアル系のワールドではなく、自分に合ったメタバースを決めるための体験型ワールド。実在する「VRChat」と、2つの架空のソーシャルVR「ツインバース」と「Idealter(イデアルター)」を体験できる。
このワールドはVRを体験するためのものであり、「VRモード限定」と注意書きが表記されている。また、実際のVRChatのチュートリアルとして機能することは想定されていないため、注意が必要である。
コンテストで受賞
「チュートリアリティ」は学生向けのVRやARなどのXR関係のコンテストである「IVRC2024メタバース部門」で優秀賞、Ob4k3(おばけ)賞を受賞した。
メタバース部門は、既存のデバイスを用いて”メタバース”に特化したテーマの作品に挑戦するために創られた部門である。
いつもの「VRChat」
言わずと知れたメタバースプラットフォーム「VRChat」。経験者でも説明は要らないだろう。パソコンのモニターとQuest3が置いてある。指示に従ってQuest3を持ち、被ると・・・
別の世界に入ってきた!パッと見た時、どこかで見たことがあるワールドだ。長くVRChatを利用している人には懐かしく思うだろう。
このワールドに配置されているアセットはVRChatで使われているものと同じで、使い方も変わりない。
中にはデスクトップのキーボード操作の説明が含まれているが、これは演出の一つであるため注意。あくまでも、VRプラットフォームを体験するために作られたものであり、実際のチュートリアルとして機能することを想定して作られたわけではない。そのため、「別の世界」として捉えておくことが重要である。
最後に撮影スポットで写真撮影!初心に戻った気分で楽しめるのが、チュートリアルワールドの面白さだ。もう一つの世界の「VRChat」のチュートリアルが終わったところでQuest3を外そう。
リアリティ重視の「ツインバース」
「ツインバース」とは、一般の層が利用している、リアリティ重視の架空のメタバースプラットフォーム。箱のようなVRゴーグルと、ボードに飾られているチェキ写真がある。
箱のようなヘッドセットを調べてみると、紙で作ったVRゴーグルのようだ。よく見ると、スマートフォンが刺さっており、それを使ってVRを見る仕組みになっている。「ツインバース」は一般層向けのメタバースであることは間違いなさそうだ。
VRゴーグルをはめると、ビックリ。現実世界で見たことがあるような施設に入ってきたようだ。よく見ると、スタッフは不在で自由に出入りすることができる。室内の中には、ついたてとテーブルが並べられ、ついたてには操作方法というより、仕方について説明文が書かれた貼り紙がしてある。
イベントのポスターや、かっちりとした説明文、いかにもソレらしい雰囲気。まるで公民館に来たような気分だ。カジュアルな雰囲気ではなさそうだが、一般のお堅い人向けのメタバースだと思われる。
このメタバースプラットフォームのイメージは、スマホでもPCデスクトップでも入れるような、BtoBとBtoCの中間の人向けのようだ。ビジネス向けのマナーや名刺、リアルでも同じような身だしなみなど、リアル寄りの体験を重きにしていることがわかる。
感覚重視の「Idealter」
最後は人の脳波を利用した、未来感のあるメタバースプラットフォーム「Idealter(イデアルター)」。薄っぺらいVRゴーグルというより、グラスのようなものと、網目上の床がある。
グラスのようなものを調べると、メタリックで薄く、青い筋のある不思議な材質。VRゴーグルというより、ARグラスに近いようだ。いかにも「未来感」を強調したデザインだ。
グラスのようなものをはめると、目の前が突然、デジタルな空間に入ったように包まれた。
操作方法は、人間の脳波がグラスを感知し、「Idealter」空間上にいるアバターを操作するという内容である。やりづらい時はコントローラーで操作可能だ。対象のものを見ると、透明のスクリーンが現れ、Tipsでわかりやすく説明している。脳波でなく、目線で捉える方が近いだろう。
このVRは「インベントリ」というシステムがある。どこかで聞いたような。フォルダの中身のアイテムをVR空間をその場で取り出しすることができる。持ち数関係なくても何でも取り出せる。
ワールドアセットについているものではなく、直接指で書いたり、その場でワールドを出したりと、すべてを自己完結できるという点が特徴である。確かに、どこかで見たことがあるシステムがいくつかあり、とあるVRプラットフォームで経験したことがある人には、すぐに理解できるだろう。
一見、未来的なメタバースプラットフォームという印象を受けたが、対象物を「見て分かる」、「直感で操作する」、「その場で取り出せる」など、直感的に解決できる内容が多かった。ただし、コントローラーでの操作は少し複雑で、若干やりづらく感じるぶぶんもあったが、全体的な雰囲気は他のVRプラットフォームに似た要素もあり、親しみやすさを感じる。
自分の肌に合うVRはどれ?
「VRChat」「ツインバース」「Idealter」の3つのメタバースプラットフォームで、どれが使いやすいかをそれぞれのペンで触れ、実際に文字で書いてみることで、自分に最適なメタバースプラットフォームがどれであるかが明確になるだろう。
最後に感想
実際VRでチュートリアルを受けたとき、まるで初心に帰ったような気分になった。私のように様々なソーシャルVRを渡り歩いてきた人には分かるような、ネタが散りばめられている点が面白かった。空間の雰囲気やツッコミ要素があり、実際に物を使うときのワクワク感も良い。VR空間だからこそ、実際に体験することの大切さを実感できるワールドであった。
VR初心者だけでなく、経験者もぜひこのワールドで体験し、空間の面白さを肌で感じてほしい。
体験作品「チュートリアリティ」
ワールド製作者
conceal88
対応プラットフォーム
VRChat・PCのみ
ワールドURL
https://vrchat.com/home/world/wrld_5187ce2f-9863-44f8-b396-70fb981b84f0
解説
名前の通り、VR空間でVRChatと架空のメタバースプラットフォームのチュートリアルを体験できるワールド。ちょっと癖のあるチュートリアルを試したり、その空間で遊ぶことができる。