どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。
最近、VRChatの間では「ミルティナ」というアバターが流行っているらしいな。調べてみたところ、1月29日に発売したばかりで、なんと発売から1週間ほどでBOOTHのスキ数が17,300にも達したそうだ(記事更新時:2月15日)。そのスピードは軽く「覇権アバター」をごぼう抜きする勢いだと言われているんだよ。いかにも注目度が高いことは間違い無いだろう。この期間中、2月14日までセールも実施されていたらしいな。これだけの話題性に、アバター作者自身も驚いているみたいだ。
今回は最近注目のアバター「ミルティナ」を紹介しよう。それに加えて、「覇権アバター」とは何なのか、簡単に説明してみよう。興味があれば読んでくれ。
「ミルティナ」とは?
DOLOS氏(@DOLOS_VRChat)が制作したアバター「ミルティナ」。見た目の通り、牛をモチーフにしたクラシカルなメイド姿が特徴だ。表情調整シェイプキーは驚異の658種類を搭載しており、細やかな表情表現が可能である。
商品サムネイルのインパクトが強く、多くのユーザーの目を惹き、メイドの魅力に引き込まれて購入する人が続出した。ミルティナの人気は急上昇し、既製の対応衣装が次々と追加されたり、専用衣装やテクスチャ、ギミックが販売されたり、アバター集会で一瞬フルインスタンス(満杯)になるなど、発売後の盛り上がりは凄まじいものがある。そのため、「覇権アバター」と呼ばれるのも納得できる。
このアバターはPC専用で、ポリゴン数は約17万ほど。よりリッチな表現を楽しみたいなら、購入を検討する価値は十分にあるだろう。
オリジナル3Dモデル「Milltina(ミルティナ)」
— DOLOS(ドロス)_VRChat (@DOLOS_VRChat) 2025年1月28日
2025年1月29日 18:00(JST)発売予定
よろしくお願いします!#Milltina pic.twitter.com/KgIa4Dg0Ar
BOOTH
試着ワールド
ワールドURL
https://vrchat.com/home/world/wrld_154dd14a-1533-4fd9-a0e6-2c53ca6fd9c3/info
最も注目されている「覇権アバター」について
VRChat界隈で最も注目されるアバターを、俗に言う「覇権アバター」。具体的な定義は明確ではないが、BOOTHで売り上げやスキ数の多さ、対応衣装の豊富さ、さらにはアバター集会やグループの存在など、販売後も長い期間ユーザーに親しまれていることが特徴だと考えられる。
覇権アバターの代表例としては、「桔梗」や「しなの」などのぽんでろ系アバター、「マヌカ」や「セレスティア」などのジンゴ系アバターなど多数挙げられるだろう。また、素体数と対応衣装の多さが魅力の「まめひなた」をはじめとする「まめふれんず」のアバターも、その一角を占める存在である。
アバターの改変は初心者にとって手間がかかり、非常に面倒な作業だ。しかし、対応衣装が豊富な覇権アバターであれば、Unityを使うだけで簡単に衣装を着用できる点が大きな魅力だ。
「薄荷」「水瀬」の販売休止、覇権アバターの課題
1月28日、アバター作者のmio3io氏がBOOTHでの3Dモデル販売活動の縮小についてX(Twitter)で投稿。投稿内容によると、薄荷・透羽・森羅は2025年3月8日まで、杏里・水瀬は2025年6月7日までの販売をもって休止することが決定。VRSNSユーザーの増加により、作者ひとりでは対応が追いつかなくなってしまったことが主な理由だと考えられる。
BOOTH3Dモデル販売活動の縮小についてお知らせ。 pic.twitter.com/OWN662FtuF
— mio3io (@mio3works) 2025年1月28日
「薄荷」や「水瀬」など、多くの覇権アバターを手がけるmio3io氏にとって、この状況は非常に大変であることは想像に難しくない。購入者とユーザーの急増により、さまざまな対応に追われた結果、活動縮小の決断を下したことは仕方のないことだろう。
アバターの販売は単に作って販売するだけではなく、改修やお問い合わせ対応など、マルチタクスクが求められる。これをひとりでこなす難しさは、アバター作者なら誰しも共感できるだろう。今回のmio3ioアバターの販売休止の件は、アバタークリエイター全体にとって考えさせられる問題である。
最後に
彗星のごとく現れた最新のアバター「ミルティナ」。リッチな表現と人目を惹くデザインが特徴で、衣装や改変を楽しむVRChatユーザーの間で注目を集めている。近い将来、「覇権アバター」の仲間入りを果たすのは間違いないだろう。
しかし、いくら「覇権アバター」といえども、ユーザーの急増や問い合わせの殺到によって、管理が難しくなり、販売を続けられなくなるクリエイターも少なくない。今後の「覇権アバター」の盛り上がりには、ユーザーとクリエイターの動きがどのように影響するのかが注目される。