どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。
5月といえば、連休明けの「五月病」ってやつがつきものだ。4月のやる気はいったいどこへ消えたのか・・・なんて思うほど、気分が沈みがちになって、何をするにも辛く感じる日々。
そんなときは、たまにはフレンドに元気をもらうのも悪く無いぞ。ちょっとした癒しや触れ合いが、意外と気持ちを軽くしてくれるもんだからな。
・・・というわけで、今回はちょっとした小ネタとして、「なで1グランプリ」についての紹介しよう。これは、VRChatならではの”なでる”文化に焦点を当てたユニークな大会だ。
モーションアクター、VRシンガー、野生の”なで上手”、さらには大学の教授まで!まさに錚々たるメンバーが顔をそろえるイベントなんだぞ。
「なでる」だけでここまで奥深くて盛り上がるとは・・・何のこっちゃ、と思うかもしれないが、意外とすごい大会だ。
なでなでに興味がある人も、ただ癒されたい人も、必見だぞ。ゆるっと楽しみながら、ちょっと心をほぐしていこうじゃないか。
「なで1グランプリ」とは?
VRChatterなら誰もが知るなでなで
その頂点を皆で決めるイベント!
相手のアバターを「なでなで」し、心を通わせるーーそれが、VRChatにおける独特のスキンシップ「なで文化」。
その"なで"を競う大会、それが「なで1(わん)グランプリ」だ。
出場者が画面越しに「なでる」パフォーマンスを行う動画を視聴し、X(Twitter)上の出場者のポストにいいねで1票送ることで投票できる仕組みになっている。
もっとも多くの票数を集めた出場者が優勝者となり撮影カメラアセット「ImmersCam180」のギフト券が賞品として贈られる。投票の締切は5月14日まで。
動画の視聴方法は、動画サイト「DEO VR」で、スマートフォンとPCブラウザでも再生できるが、よりリアルに感じたいなら、VRゴーグルを使った立体視がおすすめだ。QuestアプリやSteamVR版の「DEO VR」アプリをダウンロードすれば、立体的で没入感のある"なで"を堪能できるだろう。
動画リスト(DEO VR)
https://deovr.com/playlists/nade1-202432
VRアプリ版のダウンロードはこちら
https://deovr.com/app#download-section
錚々たる出場者たち
「なで1グランプリ」では、出場者の顔ぶれが実に豪華だ。モーションアクター、VRシンガー、イベントMC、現役アニメ声優、動画配信者、さらには野生の"なで上手"まで、VRChatで活躍する多彩なメンバーが名を連ねている。
また「なで文化」のコミュニティ「なでなで大将軍」からの参戦者に加え、現役の大学准教授まで参加している点にも注目だ。こうしたメンバーが揃ったことで、第0回の開催ながら、いきなりハイレベルな戦いが繰り広げられることは間違い無いだろう。
出場者
・森アゲハ(VRダーツプレイヤー)
・りりー(イベントMC)
・ゆきた(VRシンガー)
・Kawasaki Silvia(VRアクター、モデル)
・オリエもん(現役アニメ声優)
・もちみち(動画配信者)
・おとの(なでなで大将軍メンバー)
・T_Shigure(なでなで大将軍メンバー)
・キレイ(野生のなで上手)
・こいめのもりや(幻会興業の社員)
・Sho Hase(東京科学大学准教授)
「なでる」文化とは?
VR空間上で相手をなでるように触れ合い、コミュニケーションをとる行為は、VRChat特有の文化のひとつである。
身体に触れられることで、「VR感度」と呼ばれる錯覚が生じ、実際には触れていないのにも関わらず、手のひらが人間の温もりを感じとったかのような感覚になり、気持ちよくなることがある。この現象は、VR空間ならではのスキンシップ一種として、一部のユーザーに親しまれている。
VR感度について
VR空間を見ていると分かっていても、脳が"何かに触れた"ような錯覚を起こす現象を「VR感度(V感)」と呼ぶ。これは、視覚情報によって脳が物理的な接触をあたかも現実のように認識することによって引き起こされる錯覚である。
たとえば、VR機器を装着したままサウナのワールドに入ると、実際には暑くなくても汗をかくことがある。あるいは、雪だるまに触れた瞬間に、「ひんやりした」感覚を覚えたり、目の前にボールが飛んでくると本能的に体が避けてしまうこともある。いずれも視覚がもたらす「そこに本当にある」という錯覚が、脳にリアルな反応を起こさせているのだ。
これは、かき氷のシロップがどれも同じ味でも、色によって味覚が変わったように錯覚する現象と似ている。人間の感覚は、視覚によって意外なほど簡単に影響を受けてしまう。
また、VR感度によって"触れていないはずのもの"が痛みすら誘発するケースもある。刃物で斬られる、銃で撃たれるなど、バーチャルでの演出が過激すぎると「痛い!」と感じる人もいる。こうした感覚のリアリティが強まっている今、剣や銃などを扱うワールドやアバターでは、現実世界と同様にマナーが重要視されている。
VR感度とは、実際には何も触れていないのに、視覚から得た情報だけ"触感"が広がる不思議な現象である。だからこそ、ユーザー同志の信頼や思いやり、そして最低限のマナーがあってこそ、快適なVR体験が成り立つと言えるだろう。
なでる前に注意したいこと
VR感度には個人差があり、強く感じる人もいれば、まったく感じない人もいる。また、中には「他人に触られるのが苦手」な人もいる。そのため、「なでる」行為を行う際には、相手に許可をとることが最低限のマナーだ。
ネームプレートの上部にある「グループ」バナーに「なでなでOKです!」などの表示があるユーザーや、イベント・ワールドのタグに「なでなでOK」と明記されている場合は比較的安心して交流しやすい。ただし、いくら表示があっても、その場の空気や相手の気分を読むことも大切だ。
さらに、VRChat内には「なでる」ことに特化したコミュニティや、専用のマッチングワールドも存在する。なで文化を楽しむ際には、こうした場を活用し、相手との信頼関係を築きながら節度を持って行うのが理想的だ。
実際に立体視動画で見た時の感想
スマホやPCブラウザで動画を見るのも悪くないが、VRがあれば、よりリアルに体験できる立体視の魅力は段違いだ。実際VR機器に「DEO VR」アプリをダウンロードし、立体視で「なで」を体験してみた。
立体視で見ると、向かい側のアバターが目の前にいるかのように感じられる。その没入感は圧巻で、まるでリアルで「なでている」ような感覚が味わえる。
誰かにはげますようになでる人、慣れた手つきでマッサージしているかのようになでる人、低身長ながらも精一杯手を伸ばして頭をなでる人。中には「なでること」のエビデンスを語るユニークなパフォーマンスもあった。どれも個性あふれる演出の幅広さに驚かされる。
VRならではの立体視動画は、視覚と心理の両面から「触れる感覚」に訴えかけてくる。もしVR機器を持っているなら、ぜひ体験してみる価値があるだろう。
なで1グランプリ
開催期間
2025年5月1日〜14日
X(Twitter)アカウント
動画リスト
https://deovr.com/playlists/nade1-202432
VRアプリ版のダウンロードはこちら
https://deovr.com/app#download-section