どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。
つい最近、VRChat公式からとんでもないニュースが飛び込んできたぞ!
なんと、VRChat上でアバターを直接購入できる機能が実装されるらしいんだ。
これ、何かすごいってーーその場でVRChatクレジットを使って購入して、すぐにアバターが使えるってことなんだよ。
特に、PCを持っていないQuest単騎勢や、Unityの扱いが難しい人たちにとってめちゃくちゃありがたい機能だよな。いちいち外部サイトで購入したり、アップロード作業をしなくてもいいってのは、かなり革命的だ。
そこで、今回はVRChatの新機能「アバターマーケットプレイス」について紹介していこう。これからのアバター文化に、どんな変化が起こるのか楽しみだ!
アバターマーケットプレイスとは?
VRChat内でアバターを購入し、その場で着用できる機能。アバターをVRChatクレジットで購入できるほか、クリエイターが商品を出品することができる。
5月15日、VRChat公式YouTubeチャンネルで発表された。なお、実装は近日予定である。
5月22日追記。
オープンベータ版でアバターマーケットプレイスが実装されました。
6月3日追記。
正式にリリースされました。
VR機器単体ユーザーや未成年ユーザーにもやさしい
VRChat内で自己完結する機能であるため、アバターのアップロードにPCやUnityを必要とせず、QuestやPICO4といったVR機器単体でも直接アバターの購入と着用が可能である。
また、アバター購入時に利用されることの多いBOOTHなどのECサイトは年齢制限が設けられている場合があるが、本機能により未成年ユーザーでも比較的ハードルが低く、手軽にアバターを入手できる点も大きな魅力だ。
マーケットプレイスした購入したアバターの注意点
マーケットプレイスで購入したアバターは、ユーザーの手元にデータが残らない仕様となっているため、後から自分で改変することができない。これまでのアバター改変を前提に使うユーザーにとっては、やや不便に感じられる点である。
VRChat公式では従来のやり方を置き換えるものではないと言及。従来どおりBOOTHなどのECサイトで購入したアバターや、Blenderなどのモデリングソフトで制作したアバターはについては、Unityを使用することでアップロードや改変が可能。改変を重視するユーザーは、用途に応じて選択する必要がある。
どういった販売方法に適しているか?
日本人ユーザーにはまだ馴染みの薄い「VRChatクレジット」を用いた販売方式であるが、収益の約50%がクリエイターの取り分となり(プラットフォーム手数料30%+VRChat側の手数料20%)、この分配率に対して抵抗感を持つ日本のクリエイターも少なくない。
とはいえ、BOOTHやGumroadなどの外部ストアとの併売も可能であり、特に海外市場を視野に入れた展開を考えているクリエイターには適した販売手段といえる。
また、版権ものや企業系アバターの商品展開、さらにはアバターの世界観やイメージを守りたいと考える製作者、あるいはアバター導入に関する問い合わせ対応の負担を軽減したいケースにも、この販売方法は有効だ。
マーケットプレイスでの販売方法
マーケットプレイスでアバターを販売するには、VRChatの公式サイトで、アバターをマーケットプレイスに送ることができる。販売を希望する場合は「クリエイターエコノミー」への参加申請が必須であり、公式の応募フォームから販売者申請を行うかたちとなっている。
クリエイターエコノミー専用フォーム
Seller Application - Creator Economy Survey
Avatownの新機能「オートアップローダー」利用不可との関係
個人的に気かがりだったのは、越境ECサイト「Avatown」のアプリに搭載された新機能「オートアップローダー」が現在利用不可となっている点である。
この機能は、PCやUnityの環境がなくても、「Avatown」で購入したアバターをスマホひとつでVRChatへアップロードできる。特に初心者やQuest単体ユーザーにとって画期的な仕組みであった。しかし、2025年4月15日のVRChat側の利用規約改定により、現在は利用不可となっている。
VRChat側からの最初の連絡では、「彼らの将来の主導権に対立するため(今後のサービス展開の可能性だと思われる)」とされており、これはちょうどVRChat公式の新機能「アバターマーケットプレイス」の導入時期と重なっていた可能性が高い。
Avatownの「オートアップローダー」とVRChatの「アバターマーケットプレイス」は、いずれもPC使わずアバターが扱えるという点で共通しており、それぞれのユーザー層に新しい利便性を提供していた。結果として機能が似たようなものになってしまったが、両者ともに「より多くの人にVRChatを楽しんでもらう」という想いに根ざした取り組みである。
今後もVRChatとAvatownの双方が、ユーザーにとってより良い環境を築けるよう、建設的な対話と発展的な共存が進むことを期待したい。
––Avatownからの重要なお知らせ––
— Avatown【公式】 (@Avatown_JP) 2025年4月22日
VRChat向けのオートアップローダーの機能が利用不可になります。… pic.twitter.com/zpdI0hwsGk
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最後に
UnityやBOOTHが利用できない人や、PCを持たないユーザーでも利用できる「アバターマーケットプレイス」。誰もが自分専用のアバターを手軽に持てる時代へと、VRの文化は確実に歩みを進めている。
VRChatクレジットやクリエイターエコノミーを用いた新たな販売方式は、アバター流通の裾野を広げた。一方で、収益分配の割合や、海外プラットフォーム特有の税務処理の対応など、課題も見え隠れしているのが現状だ。
それでも、アバターの入手方法や文化、販売のあり方そのものが大きく変化しつつあることは間違いない。次世代のVR文化におけるアバターの新しい在り方が、少しずつ私たちの前に姿を現し始めている。