どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。
ソーシャルVRーー特にVRChatやclusterといったVR空間での「人間関係の付き合い方」って、一見すると気軽そうに見えるけど、実は意外と難しいものなんだ。
たとえば、フレンドとしての距離感や、コミュニティといった組織の中での立ち回り、さらには「お砂糖」なんて呼ばれる恋愛に近い関係性まで・・・。
どれも現実世界に似ているようで、どこかがまったく違う。その違和感や難しさに戸惑ったことがある人も多いんじゃないか?
そこで、大事になってくるのがーー「構え」だ。
今回は、チュートリアルもマニュアルにも教えてくれない、観察、距離感、そして判断を軸にした、人付き合い方を応用した「構え」について教えよう。
VRでうまく立ち回るためのヒントになれば嬉しいぞ。
「構え」とは?
「構え」ってのは、人と関わるときに自分を守るための姿勢のことだ。武道でいう「型」に近いものなんだ。
「構え」があれば、心が乱れそうになっても、すぐに立て直せる。
逆に「構え」がなければ、感情に流されて、簡単にバランスを崩してしまうんだよ。
つまり、無理に近づきすぎず、でも冷たくしすぎず、ちょうどいい距離で人と向き合うための「心のスタンス」ってわけだ。
たとえば、相手の言葉や態度ですぐに反応せず、一度自分の「型」に戻って、距離をとって観察すること。それが「構え」の基本だ。
無理はしない。でも、引きすぎない。静かに踏ん張って、自分のペースを大事にしながら、相手の自由もちゃんと尊重する。それが、私が説く「構え」だ。
ソーシャルVRでも現実でも、この「構え」があれば、人付き合いは少しでも楽になるはずだぞ。
ソーシャルVRは"関係の密度"が極端だ
まず、VRの人間関係ってのは、ものすごく"濃くて""速い"。
初対面なのにいきなり何時間も語り合ったり、数日で「お砂糖」関係になることもある。気づいたらフレンドになったり、逆に昨日まで毎晩話していた人が、突然姿を消したりする。フレンドのフレンドがトラブルを起こして巻き込まれたり、仲良くなった人が急に「プラベ」にこもって出てこなくなるなんてことも珍しくない。
この密度と速度の中で、人は簡単に疲れてしまうし、傷つくことも多いんだ。
・・・実は、私も初めてVRを始めた頃、似たようなことがあって、正直しんどくなったことがあったんだ。楽しいはずの世界で、ふと心が置いていかれるような、そんな感覚だったよ。
自分の「間合い」を理解しよう
人と関わるときに一番大事なのは、まず「自分がどの距離感でいられるのか」を知ることだ。
たとえば、長く話すのが苦手な人もいれば、相手がそばにいないと不安になってしまう人もいる。その違いを知らずに付き合っていくと、どちらかが無理をしてしまうことになるんだ。
だから、あらかじめ"自分の間合い"を理解しておくことが大切だ。そして、節度をもって人と接すること。それが、長く付き合うためのコツだと思ってる。
さらにもう一歩踏み込むなら、その距離感を相手にちゃんと伝える勇気も必要だぞ。無理せず、誠実に向き合うこと。それが一番大事なんだ。
人の距離を"ちょうどいいくらい"でキープしよう
ソーシャルVRでは、現実と同じように感情がダイレクトに伝わるんだ。声、動き、表情、言葉・・・どれも相手に届くから、「距離感」が本当に重要になってくる。
たとえばーー
・相手が黙っているときは、無理に詰め寄らないこと。
・何かトラブルが起きたときは、感情でぶつかる前に、ひと呼吸。
・一緒にいない時間も、相手を信じる「余白」をもつこと。
そういうちょっとした心がけが、自分も相手も無理せずいられる関係をつくるんだ。
「誰かと仲良くなりたい」という気持ちは、とても大切なことだよ。でも、それは「相手を自分の手でコントロールしたい」という欲と紙一重なんだ。
だからこそ、自分の気持ちと、相手の自由をきちんと分けて考えることが必要だ。それが、ソーシャルVRで心を壊さずに生きる、ひとつの「構え」なんだ。
組織関係で「発言」より「態度」で信頼を築こう
イベントやコミュニティ、グループに参加していると、発言力がある人や中心にいる人物、著名な存在に注目が集まりがち。でも、実は淡々とやるべきことをこなしている人のほうが、信頼を集めることもあるんだ。
たとえばーー
・全体の空気を読むこと。
・揉め事が起きても、すぐに片方の意見を鵜呑みにせず、冷静に考えること。
・自分の意見を出す前に、まずは周りの意見を整理すること。
・そして、引き際を見極めること。
そういった"後ろ姿"みたいなものが、実はちゃんと見ている人には伝わっているんだ。
目立たなくても、地に足のついた振る舞いは、時間が経つほど信頼に変わっていく。それがVRでも現実でも変わらない、人の見る目ってやつだ。
お砂糖や恋愛関係でも"あせらない"
いわゆる"お砂糖"みたいな、恋人に近い関係も、ソーシャルVRではそんなに珍しいことじゃない。だけど、現実と違って、時間帯も、生活のテンポも、価値観もバラバラな人たちが関係を築くのは、そう簡単なことじゃないんだ。
だからこそ、こういうことが大切になってくるーー
・すぐに答えを求めないこと。
・「期待」と「依存」を混同しないこと。
・会えない時間も、自分のペースを大事にすること。
これができないと、相手のことがだんだん見えなくなってきて、気づいたら「不安」に飲まれてしまうんだよ。
お砂糖は甘いようで、ちゃんと自分を持っていないと苦くなる。そういう繊細のバランスが、ソーシャルVRの恋愛関係にはあるんだ。無理せず、誠実に付き合っていこう。
最後にまとめ
今回はちょっと内面的な話だったけど、バーチャルは自由だからこそ、現実以上に"人との付き合い方"のセンスが求められるんだ。
誰かと長く関係を続けていきたいなら、まずは自分の中に「構え」を持っておくことが大切だ。
無理をしない。急かさない。詮索しない。
でも、逃げない。冷たくしない。諦めない。
このバランス感覚さえ持てれば、ソーシャルVRはもっと楽しく、心地いい場所になっていくはずだ。
この記事を通して、「人とどう関わればいいのか」で悩んでいる誰かの、ちょっとしたヒントになればうれしいぞ。
無理せず、自分らしいペースで、良い関係を築いていこう。