どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。
ネタ収集のために、SNSや動画をあれこれ漁っていた時に、ちょっと変わったワールドを見つけたんだ。あのお城の城壁を思わせる独特な形状・・・これは知る人ぞ知る、昔あったおもちゃ屋さん「ハローマック」じゃないか?実はVRChatでも、その建物を再現したワールドが存在しているんだよ。
そこで今回は、その居抜き店舗がある郊外のワールド「Suburban Japan 居抜き店舗 郊外風景」を紹介しよう。あの懐かしい雰囲気を感じたい人にはびっくりだぞ。興味があれば、行ってみてくれ!
まずはワールドを紹介
一見、田舎の県道の雰囲気を感じさせるドライブ系ワールド。当時は好評を博し、Publicで公開された。
作者は「Blenderを始めたとき、建物なら四角いから作れそうと思って最初に作ったもの」が、ハローマックを模した居抜きの建物だったという。
ほかにも、電柱やビニールハウス、ガードレールなどはフルスクラッチで制作されており、これらの作品はワールド内に展示されている。車やコイン精米などは、BOOTH等から取り寄せたアセットやユーザー有志から提供されたものを使用している。
展示エリアには、参考資料として使用されたハローマックの店舗を改装したお店の写真が掲示されている。なお、このワールドの建物についての説明書きには「ハローマックや東京靴流通センターを運営する株式会社チヨダと一切関係ありません」としっかり記されている。
おもちゃ屋さん「ハローマック」とは?
靴の量販店「東京靴流通センター」で知られる株式会社チヨダは、1985年から2008年まで運営したおもちゃのチェーン店。ハローマックといえば、西洋のメルヘンな城を思わせる建物が特徴で、視認性を高めるためにこのデザインが採用された。
当時、チヨダはファミコンブームに便乗して業務転換を図り、1985年に第1店と第2店を同時に開店。その後、郊外を中心に次々と開店し、最盛期には47都道府県に500店以上を展開していた。1990年代には日本の玩具販売市場でトップの座を誇っていたという。
看板のマスコットキャラ「マックライオン」のイラストも印象的だ。2024年には、ハローマックのカプセルトーイのフィギュアが登場し、一時話題になった。
2008年、撤退
しかし、2000年代に入ると、トイザらスをはじめとする海外企業の日本進出や、少子化、オンラインショップの普及により経営が悪化した。
2000年2月時点では396店舗を営業していたが、徐々に店舗を閉鎖し、2008年2月時点には36店舗まで減少した。そして、最終的に2008年7月までに全店舗を閉鎖し、玩具店業界から撤退。こうして、ハローマックの歴史に幕が下ろされたのだ。
様々な店舗の姿を変えた
こんなお店や、あんなお店など、姿はそれぞれ。
ハローマックが撤退した後、その店舗跡は全国各地でさまざまな形に姿を変えた。
外壁はそのまま残し、色を塗り替えて営業する店舗もあれば、おもちゃ屋の雰囲気を残したまま営業続ける店舗もあった。一部では東京靴流通センターとして再利用されるケースも見られ、逆に、おもちゃ屋の面影を完全に取り払われてしまった店舗もあった。
最後にレビュー
どこかの田舎町のバイパスから少し離れた雰囲気を感じさせる、郊外の県道の風景を紹介した。郊外暮らしの人なら分かるあの風景と、ハローマックの居抜き店舗がリアルと馴染む雰囲気を醸し出している。
郊外暮らしの私にとっては懐かしさを覚える部分もあり、現代日本の田舎町らしさが良い味を引き立てる面白いワールドだ。
【Quest対応】Suburban Japan 居抜き店舗 郊外風景
ワールド製作者
スクラ Scura
対応プラットフォーム
VRChat・PC&Quest(Android)対応
ワールドURL
https://vrchat.com/home/world/wrld_10d5a63b-1a2d-435e-a8b9-1af0e29e9cb1/info
解説
ハローマックを模した建物がある、郊外の町のワールド。チクワカーシステム搭載車があり、道を走る事ができる。