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【VRChatイベント】本当に沈む!?話題沸騰のVRアトラクションイベント「絶対に沈没する豪華客船の旅」とは!?

 

どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。

あれだけ高い金を払って乗ったのに、なんで勝手に沈むんだよ!・・・って、言いたくなる気持ちはわかるけどさ、実はこれ、話題の超人気イベント「絶対に沈没する豪華客船の旅」なんだ。知っているか?

もともとはゴールデンウィーク限定のイベントだったんだけど、参加者の熱がすごすぎて、なんと突発を含めて15回ほど開催されたらしいぞ。累計約800名ほど参加されていて、インスタンス待ちは2000人オーバーとか、規格外のイベントなんだよな。

今回は、その「絶対に沈没する豪華客船の旅」を実際に体験してきた私が、どんなイベントだったのかをレビューしていくぞ!気になってたけどまだ行けてないって人も、この記事で雰囲気をつかんでくれよな。

 

絶対に沈没する豪華客船の旅とは?

謎に包まれた豪華客船「トワイライト・ホライゾン号」を舞台に、参加者がその乗客の一人となって船に乗り込み、船内を歩きながら刻々と変化する演出を楽しむ、体験没入型のイベントである。

このイベントでは、臨場感と迫力を最大限に味わうため、VRモードでの参加とワールド音量を100%が推奨されている。ただし、船の揺れがリアルに再現されているため、VR酔いや海洋恐怖症、閉所・暗所が苦手な人には注意が必要だ。

この企画はもともと、2024年5月のゴールデンウィークに開催された特別イベントとして登場し、大きな反響を呼んだ。そして2025年、ついに復活を果たしたのである。

開始直後にインスタンスが秒速で満員となり、インスタンスキュー(待機列)には2000人が並ぶという凄まじい人気ぶりを記録。イベントの熱量の高さがうかがえる。

これまでに約800名が"沈没"したとされ、その数字がイベントの異例の注目度を物語っている。

 

 

特別限定のリハーサル

今回取材したのは、コスプレイヤー・グラビアアイドルの火将ロシエル氏による配信の非公開リハーサルである。

人数は本番に近い構成とするため、通常の定員80名に対し、およそ半数の45名で実施された。

内容は、最近話題の宇宙人アバター「Wormiesock(ワーミーソック)」軍団が、豪華客船に突如乱入するという、なかなかにぶっ飛んだストーリーだ。

なお、このワーミーソックのアバター自体、軽量設計が施されているため、本番の配信においても処理落ちの心配はほぼないと考えられる。

 

動画

www.youtube.com

 

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実際に参加してみた。

リハーサル開始前、私はQuest3Sを装着し、ゲーミングノートPCに接続。VRChatにログインし、本番取材に向けてPCVRモードで挑む準備を整えた。

動作のカクつきを防ぐため、SteamVRの解像度を下げ、アバターカリングの設定も「フレンド以外:0人表示」に設定。念入りに環境を整えた。

・・・よし、準備は万端だ。

 

会場を入ると、すでに40人ほどの参加者が集まっており、空気は張り詰めたような緊張感に包まれていた。

「いつ落ちるのか」「いつ"沈没"するのか」ーーそんな不安も抱えつつ、私は会場のど真ん中に立っていた。

 

 

エントランスの受付には、カガリ船長(@Cagari_VRC)が立っており、案内に従って手前の先行入場券を取得。続いて、記念の写真を撮影した。

期待と不安が入り混じる中で、「これほど緊迫感のあるイマーシブなVRアトラクションを待ち望んでいたのかもしれない」と思うと、自然と心拍数が上がっていった。

 

会場が何か変・・・?


エントランス会場の周囲を見渡すと、アダムスキー型UFOのオブジェクトが点在している。UFOの光に照らされて「キャトられそう(連れ去られる)」に見える演出がユニークだ。

これは、ワーミーソック軍団が来訪するという世界観に合わせた特別仕様であり、宇宙人による侵略を思わせるような演出が、高級感のある会場に奇妙なカオス感を添えている

 

え、ここでイベント終了?

主催者であるハカ・サンローラン氏(@hakachankunsan)から、イベントの趣旨について説明が行われた。その内容はあまりに壮大で、聞いているだけでも情報量が多く、頭に入りきらないほどだった。今回の出向先は、北海道・苫小牧。横浜から北海道まで、豪華客船で向かうという長距離の旅である。

出航前には、参加者全員で集合写真を撮影。ここで一旦イベントは「終了」となった。というのも、この豪華客船ワールドにおけるギミックはグローバルではなく、ローカルで動作する設計のため、ワールドが始まってからの途中入室が不可能なのである。もし航行中に回線が切れてしまえば、その地点で"船を降りる"こととなり、再入室はできない。

このイベントは80名規模(※特別仕様のワーミー回では45名)で行われるイベントにつき、動作が安定せず、途中脱落の可能性もある。主催者側でも例外ではなく、途中で離脱すると運営が難しくなる。そのため、集合写真や終了の挨拶を全て先に済ませ、後は豪華客船に乗る形式である。万が一途中でスタッフがいなくなってもイベントが成立できるような体制になっている。

その後、ハカ・サンローラン氏が次のワールドへのポータルを展開。指示に従い、参加者たちは一人ずつポータルへと吸い込まれていく。私も、不安と期待が入り混じるなか、静かにそのポータルに足を踏み入れた。

 

豪華客船乗船!

ついに、豪華客船のワールドに入室した。

カクツキも感じられず、滑らかに動作している。

ーーこれは、JOINに成功したようだ。

 


無事に乗船できたことに安堵しつつ、船内を自由に散策。フレンドと雑談を楽しんだり、エントランスに置かれたピアノを眺めたり、バーやレストラン、ふかふかのベッドが並ぶ客室を巡ったりと、思い思いの時間を過ごすことができた。

内装はいずれも丁寧に作り込まれており、「この豪華客船が本当に沈没してしまうのか?」と思わず疑いたくなる完成度だ。これほどの完成度の高いワールドが消えてしまうと思うと、惜しさすら感じてしまうだろう。

 

 

船の屋上に上がると、目に飛び込んでくるのは赤い救助艇。緊急時に備えて設置されたもので、屋上にある赤いボタンを押すことで発動する。もちろん、スタッフからの明確な指示がない限り、ボタンの使用は厳禁である。

ちなみに過去には、興味本位で赤いボタンを押してしまい、救出できなかったケースも報告されている。そうしたトラブルを避けるためにも、参加者一人ひとりの意識が問われる場面である。

 

ん?なんだ?雲行きがあやしい・・・

周囲には濃い霧が立ち込め、不穏な空気が漂い始める。まるで何かが起こる前触れのような、嫌な予感が胸をざわつかせる。

突然、上空からバケツをひっくり返したような激しい土砂降りが降り注ぐ。

 


見上げた空には、現実ではまず目にしないような緑色の稲妻が走り、どうやら船は嵐の只中に巻き込まれたようだ。雷鳴のような轟音が鳴り響き、ただならぬ状況であることを物語っている。

やがて、遠くからクジラのような低く大きな鳴き声が響き渡り、直後に何かと激しく衝突したような音が船体に伝わってきたーー。

 

通常にはないワーミーな仕掛け


「絶対に沈没する豪華客船の旅」には、ワーミーソックのための特別バージョンが用意されている。空には花火が打ち上がり、その中にワーミーソックの顔がくっきりと浮かび上がる演出が施されているのだ。

さらに、途中のシーンではUFOが出現し、赤い救助艇を上空にさらっていくというサプライズ展開もあり、通常盤とは一味違った演出が楽しめる。この特別バージョンならではの演出が、没入感と非日常感をさらに高めてくれる。

 

嘘だろ!?やっぱり沈むのか!?

 

しばらく時間が経過すると、下の階から徐々に水が侵入し始め、ついに沈没へのカウントダウンが始まった

船体が大きく傾き、乗客たちはパニックに陥り、あちこちで悲鳴が上がる。状況は一気に緊迫し、ただならぬ空気が漂う。

 

 

突然、船内の電気がすべて落ち、あたりは完全な暗闇に包まれた。この先どうなるのか、不安が脳裏をよぎるーー。

 

 

そして、あまりにも突然に起こった。空間そのものが割れるような衝撃とともに、船体が真っ二つに裂け、豪華客船は闇夜の海へと沈み込んでいった。

救助艇の上にいた私は、ただその光景を呆然と見つめていた。

 

助かったからハッピーエンド?


救助艇に乗り込み、ひたすら進んでいくと、ついに港の明かりが見えてきたーーこれはまさにラッキーだ!

乗客たちは沖合を目指して無事に到着し、ついに目的地へとたどり着いた。波乱に満ちた旅は、ここでようやく幕を下ろした。

 

 

そして、途中で行方がわからなくなっていたハカ・サンローラン氏とカガリ船長の姿も確認。ふたりとも無事だったことに安堵し、私は思わず胸を撫で下ろした。

これまでの沈没船とも、完全に沈没することはなく、最終的な漂着点は変わっていない。

通常公演では、毎回パニック中、一般参加者に詰められたカガリ船長は、船長室に籠り、そのまま命を終えてしまうが、漂着先には主催のハカ・サンローラン氏しか残らないという。

今回は特別公開だけにカガリ船長が漂着先にいたため、「ハッピーエンド」のようなレアな体験だったという。

 

最後にレビュー

これまで体験してきたイマーシブ(没入型)イベントの中でも、ここまで壮大かつ手の込んだ内容には心から驚かされた。スリル満点の展開が丁寧に作り込まれており、「本当に素晴らしいものを見せてもらった」と実感できる企画であった。この面白さが口コミで広がり、注目を集めていた理由がよくわかる。

なお、通常版の公演はすでに終了しており、今年中に再び開催される可能性は低いと見られる。

主催のハカ・サンローラン氏、そしてカガリ船長。このような貴重な企画に招待いただき、心より感謝申し上げたい。

 

 

・・・めでたしめでたし。

 

絶対に沈没する豪華客船の旅

公式サイト

https://vrcsalon.wixsite.com/hakastlaurent/csth2025

真相についてはこのサイトでチェックだ!

 

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