
どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。
バーチャルマーケット2025Summerが始まる前の7月12日。X(Twitter)でちょっとした"事件"が起きていたらしいんだ。というのも、とある投稿がバズっていたんだよな。
Just 押収品
— maguro/マグロの刺身 (@kutito_0910) 2025年7月12日
ワールド公開しました!
やたらと綺麗に並べられがちな警察の押収品陳列を再現したワールドです
300本以上のQVPenが押収されています#VRChat #VRChat_world紹介 pic.twitter.com/2X90XUIK0f
その内容というのが・・・ブルーシートの上に、ズラリと300本以上のQvペンが綺麗に並べられているという、なんともシュールな光景を映したワールドの紹介だったんだ。「これは一体・・・?」と誰もが一度は目を疑うだろう。まるでテレビのニュースで見かける押収品展示の再現のようでな、見れば見るほどじわじわくる不思議なワールドだったんだ。
何があったのか、なぜ大量のQvペンを盗んだのか・・・気になることは山ほどあるが、今回はそのネタ系ワールド「Just 押収品」を紹介しよう。
ちょっとしたネタに見えて、実はSNS時代ならではの面白さが詰まったワールドだったよ。気になった人は、ぜひ自分の目で確かめよう!
このワールドについて

名前の通り、窃盗犯の自宅から押収された大量のQvペンが、広い会議室の床にブルーシートを敷いて整然と並べられているワールドである。単一目的というよりは、完全に一発ネタに振り切った構成だ。
ただ押収品を眺めるだけでなく、それに関連する動画や、思わず笑ってしまうようなネタ系の動画も用意されており、思いがけない楽しさが味わえる。
押収品の並べ方について
押収品がなぜ丁寧に陳列されるのかについては、以下の動画で詳しく解説されている。
その理由をざっくりまとめると、以下の2点に集約される。
①盗難被害者の心情に配慮しているため
②犯罪抑止のためにマスコミの報道効果を狙っているため
つまり、綺麗に並べられた押収品は、ただの"ネタ"ではなく、れっきとした理由があるのだ。
とはいえ、たとえば盗まれた女物のパンツが虹色に並べられていたり、違法賭博で使用された雀卓に国士無双の手牌がきっちり並べられていたりと、視聴者の目を意識していると感じるような陳列も存在する。
しかし、それもすべて「持ち主に気づいてもらい、返却の可能性を高めるため」「報道映像として効果的に届けるため」なのだ・・・たぶん。
決して"面白がっている"わけではない・・・はずだ。
発端(※勝手に妄想)
→ 
事件発生前と事件発生後のペン置き場
事の発端は、VRChat内にあるとある集会場のパブリックインスタンスでの出来事だ。普段から人の出入りが多く、誰でも気軽に立ち寄れるような場所である。
ある日、無言勢のユーザーが筆談用にQvペンを使おうとしたところ、ペン置き場にQvペンも消しゴムも一本も残っていないことに気が付いた。
それだけでは終わらなかった。他のワールドでも同様の事態が発生する。フレンドの似顔絵を描こうとしたユーザーがペン置き場に向かったが、そこにもQvペンは一本も見当たらなかったという。インスタンス内の人数は少ないにもかかわらず、全てのQvペンが消えているのはあまりに不自然だ。不審に思ったユーザーはワールドの管理人に連絡を取り、警察に盗難届を出した。
そもそも、Qvペンとはトレイルペンの一種であり、無言勢にとっては貴重なコミュニケーションツールだ。絵描き勢にとっても、表現のために欠かせない道具である。そんなQvペンが、なぜ各地のパブリック集会場から一斉に姿を消したのかーーその理由は謎に包まれたままだ。
逮捕(※勝手に妄想)
事件から約1週間後、人の出入りが少ない小規模な集会所のパブリックインスタンスで、ペン置き場付近にてQvペンを大量に持ち去ろうとする不審な人物が発見された。
たまたまそのインスタンスに入ってきた利用者によって現場が目撃され、すぐに警察へ通報。その結果、Qvペン窃盗の疑いで42歳の男が逮捕された。
押収(※勝手に妄想)
逮捕された男の自宅からは、300本を超えるQvペンと消しゴムが押収された。さらに驚くのは、それらがすべて丁寧に保管されていたという。
押収したQvペンと消しゴムは警察によって綺麗に陳列され、まるで展示品のように並べられた。ローカルニュース番組でその様子が報道されていたが、カメラアングルも妙に良く、映像の出来栄えがじわじわとシュールな味を出していた。
「なぜこんなものを大量に?」と首をかしげる警官のコメントも報じられており、現場の困惑ぶりが伝わってくる。そんなニュースを見ながら、私は心の中で「警官、いい仕事しているな・・・」と妙に納得してしまった。
動機(※勝手に妄想)
窃盗犯の男は取り調べに対し、「公共の場でぞんざいに扱われるペンを、ただ保護したかった」と供述している。
動機については、パブリックの集会場でQvペンを使って描かれた落書きや文字によってからかわれたことがきっかけだったという。
その際に強い怒りを感じ、自分がよく利用していたワールドを中心に次々とQvペンを持ち去るようになったと話している。
ワールド製作者について
このワールドを手掛けたのは、maguro_さん(@kutito_0910)。他にも、寝ると身体が大きくなるVR睡眠用ワールドや、壁一面が情報系アセットで埋め尽くされたチルワールド、ポイントを稼いでアセットを解放する労働チルワールドなど、ギミックの効いたネタ系ワールドを数多く制作している。

ネタ系ワールドの制作だけにとどまらず、サイコロを振って点数を競うゲーム系イベント「ヤッツィー・ヨットで遊ぶ会」の主催者であり、こちらも注目してほしい。
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Just 押収品
ワールド製作者
maguro_
対応プラットフォーム
VRChat・PC&Quest(Android)対応
ワールドURL
https://vrchat.com/home/world/wrld_8221064c-7422-41a9-ba20-cf1bc9be4faf/info
解説
名前の通り、VRChatの世界で多発した連続窃盗事件で押収したQvペンが綺麗に並べられただけのネタワールド。