
どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。

ここ最近、VRChatでは釣りワールドのこと、「FISH!」が流行っているみたいだな。私も暇なときにフレンドへ挨拶でもしようと思ってソーシャル欄を開いたんだが・・・見事に「FISH!」のサムネイルがズラーっと並んでいたんだよ。圧巻というか、なんというか。
そのワールドに入ってみても、みんな釣りに夢中で声をかけづらいんだよな。静かに糸を垂らしている空気が出来上がっているから、ちょっと遠慮しちゃうんだ。でもな、それだけ人を引き込む魅力があるってことだろう。「FISH!」が面白いのは間違いないな。
・・・だがな。ブイチャの釣りもいいけど、たまには現実で釣りに行きたくなる時もあるだろう?分かるよな。実際にヤマメとか魚を釣って、それを塩焼きにして食べる。あの体験は、やっぱり現実ならではの面白さがあるんだ。
というわけで今回は、ちょっと逆張りだ。VRで釣りが流行っているこのタイミングだからこそ、あえて現実の釣りを体験してみたぞ。バーチャルとリアル、釣りの楽しさの違いも含めて紹介していこうじゃないか。
最近VRChatの界隈では"釣り"がアツい!

「FISH!」とは、VRChat空間で釣りを楽しめるゲームワールドであり、日本時間の2月28日に公開された。魚を釣って釣り竿を強化したり、コレクションを集めたり、フィールドを探索したりと、やり込み要素と自由度の高さが特徴だ。さらに、Quest単体に加えiOSやAndroidといったモバイルにも対応しており、プレイ環境の幅広さも強みとなっている。
最近では公式からのプッシュもあり、コミュニティ主導のコラボイベントも開催されるなど、勢いはかなりのものだ。
リリース以降、世界中のVRChatユーザーがこぞって釣りにハマり、「フレンドが釣りに夢中で戻ってこない」といった半ばネタのような話も出てくるほど注目度は高い。まさに今、VRChat内で一つの"現象"になっているワールドと言えるだろう。
筆者が向かった先は、山ではなく川でもなく・・・
VRChatで釣りが流行っている。ならばいっそ逆張りで、リアルの釣りをやってみるのもアリではないかーーそんなノリで、筆者は実際に動いてみた。
調べてみると、意外にも近場に釣りができるスポットがあるらしい。さっそくネットで検索し、気になった場所へ向かうことにした。
到着したのは、山でもなければ川でもない。のどかな田園風景に、あまり目立たない住宅街。正直、「ここで釣り?」と少し疑いたくなるロケーションだ。
そんなことを思いながら移動してみると、目の前に現れたのはーー

そう、釣り堀だ。
今どき、あえて釣り堀に行って釣りをするのか?
逆にその選択、ちょっと面白くないか?
老舗の釣り堀屋さん
筆者が訪れたのは、どこか懐かしさを感じるレトロな釣り堀。
場所は閑静な住宅街の中。正直あまり目立たない立地だが、休日にはそこそこ人が訪れるいう。地元でも意外と知られていないが、いわゆる"穴場スポット"であることは間違いない。家族連れからお友達、カップル、お年寄りまで、幅広い層に親しまれており、なんと50年以上続く老舗だ。
ここで釣れるのはヤマメと鯉。料金はヤマメ釣りが45分700円、鯉釣りが1時間1,000円と比較的リーズナブルな設定だ。釣ったヤマメは持ち帰り(1匹500円)も可能で、その場で塩焼きにして食べる場合は1匹700円。つまり、自分で釣ってその場で食べると、ちょっとした"1,400円の体験型グルメ"になるわけだ。これがなかなか楽しい。

設備も抜かりない。釣竿に加え、ペースト状の餌やバケツも用意されており、手ぶらでも行ってもすぐに釣りができる。いわゆる管理釣り場(エリアトラウト)として、しっかり整備されている印象だ。

この日は快晴。水も驚くほど澄んでおり、ヤマメの魚影がはっきり見える。環境としてはかなり良好で、「これは釣れるのでは?」と期待が高まるコンディションである。
実際に釣ってみた
筆者は実際にヤマメ釣りに挑戦してみた。
釣竿は細い竹製で、構造はかなりシンプル。まずゴムに引っかかった釣り針を外し、ペースト状の餌を少量手に取り、小さく丸めて釣針に刺す。そして周囲に気をつけながら、水面へそっと落とす。
しばらく待つと、餌の近くにヤマメの魚影が見える。しかし、なぜか食いつかない。少し位置をずらしてみても、やはりスルー。なかなか手強い。そんな中、対面から少年の声が上がる。どうやらヒットしたようだ。
餌が大きすぎるのではないかと思い、一度外して小さめに調整し、再チャレンジ。すると今度は、気づいた時には餌だけが消えていた。完全にやられた形だ。
その様子を見ていたのか、中年のスタッフが声をかけてきた。「ここは魚が少ないから、ボク(少年)の近くで釣ってみたらどう?」とのこと。アドバイスに従い、少年の近くへ移動する。
そのポイントはやや暗く、水中の様子が見えにくい。しかし、どうやらヤマメが集まっているらしい。慎重に釣り針を落とすと・・・ウキがスッと沈み、手元に重みが伝わる。これはきた。無事、1匹目のヤマメをゲットだ。
そこからは調子が良かった。間を置かずに2匹目、3匹目、4匹目と立て続けにヒット。「せっかくだし食べる分も」と欲が出て、そのまま続行。まだ時間は残っていたが、気づけば合計6匹を釣り上げていた。

これはもう大漁だ。ここまで釣れるとは正直思っていなかった。4匹は持ち帰り、残りの2匹はその場で塩焼きにしてもらうことにした。トータルでそれなりの金額にはなるが、それ以上に体験としての満足度は高い。しっかり"元は取れた"感覚だ。
焼いてもらって食べてみた
釣ったヤマメは、スタッフのおばちゃんにお願いして下処理してもらった。内臓を丁寧に取り除き、自宅でもすぐに焼ける状態にしてくれる。さらに、小ぶりな2匹はその場で串を打ち、塩焼きにしてもらった。

焼き上がってきたのは、香ばしい匂いをまとったヤマメの串焼き。価格は1匹700円。下処理がしっかりされているため、骨や頭までそのまま食べられる。
ひと口かじると、外側はサクサク、中はふっくら。程よい塩加減が身にしっかり染み込んでいて。シンプルながら完成度は高い。気がつけば2匹ともペロリ。
正直、1匹では少し物足りないと感じる人もいるだろう。そんな場合は、200円で買えるおにぎり2個セットを合わせるのがおすすめだ。これがなかなか相性抜群で、ちょっとした"釣り場グルメ"として満足度が一段上がる。
最後に感想
これまで釣り自体の経験は何度かあったが、釣り堀での体験は今回が初めてだ。管理釣り場だけにあって、設計はしっかりしており、老舗らしい安心感もある。ふらっと立ち寄って、1匹釣ってその場で焼いて食べる。そんなライトな楽しみ方にはちょうどいい場所だ。
VRでの釣りももちろん面白いが、実際に現地へ足を運んで体験してみると、また違った視点が見えてくる。手応えや空気感、そして"釣った後に食べる"というリアルならではの流れは、やはり別物だ。
たまにはこうして、リアル側の体験に振ってみるのも悪くない。そんなことを感じさせてくれる釣り堀だった。