ツバメヤロク - VRレビューブログ

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【VRChatワールド】VRで牌が直接持てる!リアルに近い本格派麻雀ワールド「TANKI」とはここがスゴイ!

 

どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ!

VRで麻雀ワールドといえば、やっぱり「緑一色(リュウイーソー)」が定番だよな。シンプルで機能も充実していて、初めての人にも遊びやすいワールドだ。
でも、今回紹介するのは、”リアル志向”!まるで現実の雀荘にいるかのような、超本格派のVR麻雀ワールド「TANKI(タンキ)」だ!

「TANKI」では、自分の手で実際に牌を持って打つことが出来るんだ。自動で牌を並べるソート機能や、半自動で鳴いたりリーチしたり和了ったりなど、リアルな手触りを感じながら、じっくりと麻雀が楽しめる空間に仕上がっているぞ。

今回は、VR麻雀の新たな選択肢、「TANKI(タンキ)」を紹介するぞ。今までとはひと味違う、贅沢な卓上のひとときを味わってみてくれ!

 

「TANKI」とは?その操作方法

 

牌を直接手に持ち、半自動で操作するーーリアルさとVRならではの体験のバランスが取れた麻雀ワールド。ワールド名の由来は、四面子一雀頭の形が完成間近となり、最後の一牌を持つ状態「単騎(たんき)」からきている。

 

 

「TANKI」では、手牌を半自動で並び替える理牌(リーパイ・ソート)機能を搭載。萬子・筒子・索子・字牌の順に手動で並び替え、理牌ボタンを押すことで見やすい形に整理できるのが特徴だ。

 

 

鳴き(チー・ポン・カン)も半自動で対応。捨て牌を見て声をかけた後、各鳴きボタンを押すことで発動し、必要な牌を手牌から場に置くことが出来る。リーチも同様に半自動で、ボタンを押し、宣言後はリーチ棒を直接手に持ち、卓上に置くというリアルな動作を再現している。

 

 

和了り(あがり、ロン・ツモ)の際には、声をかけて宣言し、ロン・ツモのボタンを押して和了り牌を置くことで、自動で手牌が開かれる仕組みだ。流局時の聴牌申告も同様に半自動で、テンパイかノーテンを明確に押さなければ、ゲームが進行しないため注意が必要である。

 

 

リアル寄りの設計である以上、「TANKI」にはチョンボ(満貫罰符)のペナルティ処理も存在する。親のチョンボなら4000点オール、子であれば他家の子に2000点、親に4000点を支払う仕様だ。役ナシやフリテン、和了りミス(誤ロン・誤ツモ)、多牌・少牌などもチョンボ対象となるので、気を抜けない。

 

ほぼ手動の雀荘 「オタ風」

 

これまでの麻雀ワールドで、手動操作に近い体験ができたものとしては雀荘「オタ風」に近いが、こちらは点数計算も完全手動だった。それに対し、「TANKI」では点数計算は完全自動化されており、点数移動も自動・手動の両方に対応しているため、初心者でも安心して遊べる仕様となっている。

 

「緑一色」と「TANKI」操作時の注意点、リアル志向のVR雀卓

麻雀ができるアセット「青空麻雀」を用いたワールドは数多く存在するが、その中でもベースを改良して遊びやすく改変された麻雀ワールド「緑一色」が特にメジャー存在である。「緑一色」では、ネット麻雀に近い操作感が特徴であり、リーチ・鳴き・和了りなど、ほぼすべての動作が自動で表示されるため、プレイヤーは提示された選択肢から簡単に判断できる仕組みとなっている。

一方で、「TANKI」はリアル麻雀の再現に特化したワールドであり、そうはいかない。「TANKI」では、鳴きやリーチ、和了りの際に実際に声をかける必要があり、手牌や捨て牌(河)を自分の目で確認しながらプレイする必要がある。そのため、リアル麻雀未経験者やネット麻雀に慣れているプレイヤーにとっては、見落としやミスが起きやすい点には注意が必要だ。うっかり操作を誤ると、いわゆる「チョンボ」となり、ペナルティによる支払いが発生することもある。

操作性の面から見ても、「TANKI」はVRとリアル麻雀の中間を狙った、やや玄人(くろうど)向けの設計であると言えるだろう。

 

カスタマイズ

 

現段階において、このワールドでは、牌の背面デザインやテーブルの色、ボイス設定を変更できるようになっている。

牌の背は、現在のところデフォルトの黒や竹牌のみ対応しており、テーブルの色は好みに応じて自由に変更可能だ。ボイスは3種類が収録されており、今後のアップデートでは、テーブルのデザイン変更機能や、FUNBOX支援者限定の特典設定などの追加が予定されている。

 

 

また、インスタンスマスター(※インスタンスを立てたユーザー)のみ、雀卓の高さを設定することができる仕様となっている。このワールドは個別にプレイヤーの高さを調整するギミック(ロリコライダー等)は搭載されていないため、必要に応じてVRChatのアバター身長設定で対応する必要がある。

 

この他追加される予定

「TANKI」では、今後のアップデートに向けて、さまざまな新要素や機能追加の開発が進行中である。

具体的には、FUNBOX支援者特典の雀牌や、冬場にも嬉しい"こたつ"の実装、音声の追加、さらには北抜き(抜きドラ)に対応した三人麻雀モード、デスクトップ操作対応などが予定されている。また、段位戦ランキング機能や報酬システムの導入も検討されており、より長く楽しめる仕組みが整いつつある。

さらに、現在は不具合修正が優先されているが、修正が完了次第、一部のギミックについては販売も視野に入れているとのことだ。

 

麻雀を打ちながら動画を試聴可能!


「TANKI」では、動画視聴機能が搭載されている。動画のURLを入力し送信することで、雀卓の中央からホログラムのように映像が浮かび上がる仕組みだ。まるで空中ディスプレイのように動画を楽しみながら、麻雀を打つことができるという、贅沢かつ新鮮な体験が味わえる。

このように「TANKI」は、ただの麻雀ワールドにとどまらず、居心地の良さを重視した"お部屋ワールド"としての一面も持っている。麻雀と動画鑑賞が同時に楽しめるスタイルは、まさに"チル"を体現した麻雀ワールドと呼ぶにふさわしいだろう。

 

TANKIの所感、実際に"VRリアル麻雀"を体験してみた

7月6日、リアル麻雀経験者2名と、私を含むリアル未経験者2名で卓を囲み、試しに東風戦をプレイしてみた。

これまで「緑一色」や「雀魂」といったオンライン麻雀での経験があったが、リアル麻雀は完全に初めて。手動で牌を操作したり、手牌や捨て牌(河)を確認するだけでも一苦労である。和了りの待ち牌が分からず、リーチのタイミングすら見逃しそうになる場面もあった。

この地点では、ワールドがリリースされたばかりということもあり、バグの発生が多く、まだ改善が追いついていない箇所も見られた。たとえば、手牌をソートした際に牌が吹き飛び、どこに落ちたのか分からなくなることも。そのような場合には、アバターの変更やリジョイン、あるいは牌を1枚切ると改善されるケースがある。

ネット麻雀とリアル麻雀では操作や進行の感覚に違いがあり、戸惑う部分も多い。しかし、ネット麻雀では伝わりづらい「声」や「感情」、「仕草」が、アバター越しにしっかりと伝わる点がこのワールドの魅力だ。リアルに近い麻雀の空気感をVR空間で体感できるのは非常に貴重である。

 

 

また、リアル麻雀には「暗黙のルール」や特有のマナーが存在する。たとえば、牌を一度手元に取ってから手牌に入れるか、すぐ切るかといった所作ひとつにも意味があり、ネット麻雀に慣れていた自分にとっては新鮮で学びの多い体験だった。

 

「TANKI」で初めて和了った。この通りに表示されている。

 

取材協力

ひねりさん、ちむどんさん、獅子堂つかささん

 

最後に

今回は、リアル志向の麻雀ワールド「TANKI」を紹介した。

わざわざ雀荘に足を運ばなくても、アバターを通してまるで実際に麻雀を打っているかのような感覚を味わえる。まさに、VRならではの"リアル麻雀"体験が実現されたワールドである。

従来のVR麻雀とは一線を画す、リアルさを追求した玄人志向のプレイスタイルを楽しめる時代が、いよいよ本格的に到来したのだ。

 

TANKI

ワールド製作者

Lieselotte

対応プラットフォーム

VRChat・PCのみ

ワールドURL

https://vrchat.com/home/world/wrld_06256a1e-cc14-4946-8258-da94909c7daf/info

解説

実際に牌を持つことができる、リアリティを追求した本格派VR麻雀ワールド。開発次第で三人麻雀やランキングなど様々な機能が実装される予定。

 

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