
どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。
朝の時間を使って活動する「朝活」。ラジオ体操やジョギング、お絵描きやおけいこなど、リアルでもよくあるけど、VRChatの世界にも”朝の文化”があるんだ。いわゆる「おはツイ」、朝のあいさつ投稿をしている人も多いよな。
そんな朝活の中で、毎朝手書き文字を書き続けてきた人がいるんだ。しかも6年間だぞ。独学で積み上げてきた「書写の道」を、なんとVR空間で展示として公開しているんだよ。これはまさに、努力の奇跡がそのまま芸術になったようなものだな。
というわけで今回は、朝活から生まれた"努力の結晶"、「デジタル書写展」について紹介するぞ!
「デジタル書写展」とは?

6年間、独学で書写の活動を続けてきた字書人のこと禳禱(ジョウトウ)さん(@Takayanagi10000)が、自身の歩みをまとめた硬筆作品展をVRワールド化。
会場では、朝活で書き続けてきた硬筆作品をはじめ、制作を支えてきた筆記具や道具、これまでの歩みが展示されている。VR空間を通して、「手書きの魅力」と「文字に込めた思い」を、より深く伝える内容となっている。
禳禱(ジョウトウ)さんについて
書写歴6年、独学で硬筆の書写練習を続けてきた書道愛好家。
文字に強いコンプレックスを抱いていたことをきっかけに、それを克服するため書写を始めた。毎朝練習を欠かさず、日々研鑽を積み重ねてきた。
今回の「デジタル書写展」は、そんな日々の活動を通して培われた経験と、「手書きの魅力」をより多くの人に伝えるために企画されたものである。
「#朝活書写」とは
毎朝5時、X(旧Twitter)の企画「朝活書写(@asakatsu_shosha)」のお題である青空文庫の文章から選ばれた一文をもとに書き写す活動である。参加者はその分を手本にペンを走らせ、「#朝活書写」を付けてSNSに投稿する流れだ。2019年10月に始まり、6年目に突入している。
狙いはシンプルで、朝の静かな時間を活用し、文字と真っ向から向き合うことにある。いわば"朝のウォーミングアップ"として指先と頭を起こす習慣のひとつである。
デジタル書写展の目的について
このイベントの目的は、単に手描き文字や書写文化の魅力を紹介するだけではない。実は、主催者が卒業論文の一環で取り組んでいる。
現実とVRイベントにおける「参加者の行動変化」や「満足度」「経験価値の違い」を明らかにするため、VR空間で展示イベントを開催し、来場者にアンケートを実施してデータを収集している。いわば"手書き文化×VR"という少し異色なテーマを、実証的に掘り下げようとしているのだ。
また、この展示を通じて、「書写」そのものの理解を深め、手書き文化の再興や、"字を書くことが苦手"という意識を少しでも和らげたい、そんな思いも込められている。
ただ見るだけでなく、書くことそのものの価値をもう一度見つめ直すきっかけをくれるイベントだ。
展示ワールドを紹介!
「デジタル書写展」では、「文化とバーチャルの融合」「軌跡」「書の舞台裏」という3つのワールドに分かれており、それぞれの空間を通じて"書写の魅力"を発信している。
文化とバーチャルの融合

このワールドでは、権利フリーの青空文庫から厳選した24の書写作品が展示されている。作品に近づくと、文字が浮かび上がる演出が施されており、まるで物語が息づくような体験が出来るのが特徴だ。
作品の下には引用元となった青空文庫のリンクが記載されており、書写を通じて物語の魅力に触れるきっかけにもなっている。

作品に関連したクイズコーナーも用意されており、作者の本名や、漢字にまつわるものなど、かなりマニアックな内容となっている。
軌跡

禳禱(ジョウトウ)さんが文字を書き始めてから現在にいたるまで、6年間の歩みをたどるワールドである。
当時の心情や写真を交えながら、書写を続ける中での葛藤や成長、そして挑戦の軌跡が丁寧に紹介されている。書に向き合う真摯な姿勢とチャレンジ精神が感じられる内容だ。
書の舞台裏

禳禱(ジョウトウ)さんが実際に使用した筆記具や練習道具、思い出などを展示したワールドである。さらに、書写の練習法を紹介する動画も設置されており、これから始めたい人にもわかりやすい構成になっている。
筆記具のこだわりだけでなく、作業中に聴いていた音楽、趣味や旅の記録、グルメまで幅広く紹介されており、まさに「創作の背景」を覗ける空間だ。書写を始めてみたい人にとって、モチベーションを高めるヒントが詰まっている。
解説イベントも開催

主催者・禳禱(ジョウトウ)本人が3つの展示ワールドを案内し、解説するイベントも開催している。
文化とバーチャルの融合
10月14日、21日、28日 11月4日、8日、13日
軌跡・書の舞台裏
10月16日、25日 11月1日、6日、11日、15日
開催について
詳細はグループ、イベントカレンダー等で告知いたします。
※主催者の事情により、日時の一部変更や中止となる可能性がございます。あらかじめご了承ください。
対応プラットフォーム
VRChat・PC&Quest(Android)対応
参加方法
「デジタル書写展(参加者用)」Group+へJOIN
グループURL:https://vrc.group/SHOSHA.6833
最後にレビュー
今回は「デジタル書写展」について紹介した。
この展示は、VRワールドを通じて書写の魅力を伝えるだけでなく、「書くことを始めるハードル」を下げる工夫や、モチベーションを高める楽しみ方を提案してくれる内容となっている。
書写の世界に限らず、創作活動にも通じる部分が多い。
"手を動かすこと"や"続けること"の大切さを、デジタルの空間で改めて感じさせてくれる展示である。
自己研鑽のヒントを探している人にも、きっと新たな気づきを与えてくれるだろう。
デジタル書写展
Digital Shosha Exhibition デジタル書写展「文化とバーチャルの融合」
対応プラットフォーム
2025年10月31日追記。Android(Quest)とiOS対応しました。
ワールドURL
https://vrchat.com/home/world/wrld_c7706030-5302-4f03-a034-e28711525f94/info
主催
禳禱(ジョウトウ)(@Takayanagi10000)
企画
イベント応援団体『EVENesT』(@VRC_evenest)
ワールド制作
灯火カガリ(@Cagari_VRC)
情報提供者
イベント応援団体『EVENesT』/代表:dairavu(@VRC_evenest)
情報提供ありがとうございます!