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バーチャルブロガーがメタバース・ソーシャルVR(VRChat、Cluster)の出来事やレビュー・紹介など様々なスタイルで発信するブログ。

【VRChat】人気イベント・コミュニティが集結!「Spice Of VRinks」レポート・1日目

 

どうも! バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ!

4月といえば、新学期や新生活など、新しいことを始める季節。それにちなんで、メタバース(ソーシャルVR・VRSNS)で始めたい人にピッタリのイベント「すぱぶい」のこと、「Spice Of VRinks(スパイス・オブ・ブイリンクス)」が4月12日から14日まで開催されたよ。このイベントは新規ユーザー向けに、様々なイベントやコミュニティを紹介する説明会だ。今回はその1日目のレポートをお届けするぞ!

 

 

第1会場

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株式会社バーチャルパーティー

「株式会社バーチャルパーティー」はVRの技術を用いてTRPGボードゲームを開発し、VRを通じてアナログゲームの楽しさを伝えることを目指している会社である。アナログゲームは人とコミュニケーションを取るためのゲームであり、アバターを使用して人と交流するVRSNSとの相性が良い。この会社は、TRPGボードゲームVRで遊ぶためのツール「CatsUdon(カツドン)」を開発しており、ゲームだけではなくVR空間での演劇にも活かされている。また、VRChatの空間でアナログゲームをさらに楽しむために、専用のECサイト「VazaR」や「バーチャルダイスパーティー」という大規模展示会も開催しており、VR空間を通じてアナログゲームを楽しくするために力を注いでいる。

インタビューの際、アディンさんは、例のウイルスが流行している時期やメタバースブームの中で、VRでの経済圏があまり無い中、VRを通じてアナログゲームで経済を回したいという思いを明かしている。メタバースやVRSNSでの経済圏はまだ発展途上であるが、VRChatのパートナーシップが結ばれたことから、今後の大きな発展が期待される。

VRといえばボードゲーム」と言われるように、VRアナログゲームを通じて、世界中の人々に遊べる居場所づくりを増やしたいと願っている。

 

X(Twitter

@virtualparty_co

 

一般社団法人 REARV

一般社団法人REARV(リアーヴ)は、ボートゲームデザイナーとして活動していた、かいしんさんの別名義・とむこさんによって立ち上げた。これまでに「ギャンパラ」のこと「ギャングスターパラダイス」をヒットさせたとむこさんは、VRメタバースに没頭し、VRアナログゲームの魅力に気づき、REARVを立ち上げた。この法人は、VRChatを中心に様々な活動を応援する事業であり、現実世界にあるアナログゲームをその原作者に許諾を得てVR化し、原作者に利益を還元する活動を行っている。最近は、人気ボードゲームVRワールド化した「ガンナガン」がヒットし、ゲームの拡張追加のためのクラファンで達成率1000%を超える大成功を収めた。また、VRカードゲーム「ブラットリコール」も開発中で、5月中にVRゲームワールド化される予定である。

Discordなど閉鎖された空間でコミュニケーションを取りながらゲームを楽しむ人が多くみられる中、とむこさんは、VRを通じて人との出会いやコミュニティの形成、そしてVRでもっと楽しむことを望んでいる。

REARVの設立は、リアルに存在するアナログゲームVRで輸出するため、法人化することで相手との信頼感を厚くするためであった。とむこさんのボードゲームデザイナーとしての考え方がよく反映されていると感じられる。

REARVやバーチャルパーティーなど、VRを通じてアナログゲーム業界を盛り上げようとするとむこさんの意思が強い。VRアナログゲームワールドだけでなく、体験会を開催したり、アナログゲームの世界観を楽しむためのアバター衣装やグッズの制作行っており、ゲームをしない人でも楽しめるコンテンツを作りたいと目指している。

 

X(Twitter

@REARV_Tw

 

CLUSTARS

メタバースを始めたとき、何をすべきか、どこに入れるのか、誰と話すべきかわからないことが多い。VRSNSは自由度が高いため、明確な目的がわからずにやめてしまう人が多い。そんなメタバース迷子の人に「居場所」を提供する団体「CLUSTARS(クラスターズ)」である。

CLUSTARSは、clusterをはじめとするメタバース空間での交流や挑戦の場を提供し、イベントを盛り上げるコミュニティである。活動範囲はclusterだけでなくVRChat、Vketクラウド、Riumなど様々なプラットフォームに広がっており、多種多様なイベントを開催している。CLUSTARSは発表するだけでなく、居酒屋系イベントや学園系イベントなど、エンタメや交流など挑戦しやすい場を提供している。参加者はもちろん、主催者や出演者、スタッフも、失敗しても許せる環境の中で活動しており、音声やカメラ操作など未経験の人が多いが、メンバーとの連携により、失敗しても安心できる練習の場として機能している。

立ち上げたきっかけは、メタバースを利用する時の難しさや、何をすれば良いかとわからない人が多くあり、メタバースに居場所を作ろうという思いからである。

CLUSTARSは、VRで何か始めたい人々を手厚くサポートする点が魅力である。イベントの暖簾分けやメンバー間の知見共有など、サポートの幅は広い。

様々なプラットフォームをまたいで挑戦し、失敗を許せることで、メタバースで馴染みやすい居場所を作ることをCLUSTARSは願っている。

 

X(Twitter

@CLUSTARSinfo

 

 

第2会場

www.youtube.com

 

VRCムービーアワード

VRでは動画を撮影したり、映像を作って活動する人がおり、VRで撮影された動画を鑑賞する人も存在する。そのための企画として「VRCムービーアワード」がある。

VRCムービーアワードとは、VRChat内で制作した映像作品を対象とした賞であり、現実世界にあるアカデミー賞VR版として位置付けられている。この企画は「VRCムービーアワード協会」という非営利団体によって運営している。活動内容は、年に一度、映像作品を募集し、応募された作品に対して審査と協議を重ね、賞を選定し、受賞者を授賞式にて表彰する。これまでに128の作品が応募され、ジャンルはシリアス・コメディ・SFなど幅広い。

立ち上げのきっかけは、VRChatで制作された動画は多いにもかかわらず、それらの映像作品を触れる機会があまりないと感じられたことからである。この企画は作品を見たい人や作品を紹介したい人の機会を与えるために生まれた。VRChatでの映像作品の活動を活性化し、映像制作に関わる人たちを称えるため、有志のメンバーが集まり、VRCムービーアワードを立ち上げた。

VRCムービーアワードはアカデミー賞のように「監督賞」や「脚本賞」など12の部門があり、応募された作品の中から選定される。審査は、一次審査は協会の協賛会員や作品応募者による互選で行われ、二次審査では一般に加わり作品を選ぶ。受賞結果は授賞式で発表し、YouTubeで生配信される。

このような取り組みにより、VRで作成した動画を活性化し、多くの人に届けることができる。また、クリエイターに称えることで、動画制作に関わる人たちのモチベーション向上に繋がるだろう。

 

X(Twitter

@VRC_MOVIEAWARD

気になる方は #VRCムービーアワード で。

 

VRC剣術研究会

VRC剣術研究会は、リアルに存在する各流派の型の紹介をし、VR空間で剣術の練習をするためのイベントである。このイベントは毎週水曜日に開催され、剣術と居合を交互に各流派の型について研究している。また、剣術や居合の他に、杖術や合気剣、VR剣舞VR殺陣(たて)を紹介も行っている。参加者はアバターに剣や刀を仕込んでいる人がいれば、剣を持っていない人も木刀があるため、誰でも参加可能である。

派生したイベントとして、VRC撃剣部があり、カタナキットというツールを用いて行う対戦型チャンバラゲームを楽しむイベントも存在する。

VRC剣術研究会のイベントでは40回以上を実施し、約1000名が参加し、現在311名(2024年現在)のメンバーがいる。初心者でも安心して学べるよう、剣術経験者を含む多種多様な講師メンバーで構成されている。VRC弓道部やVRC空手道など他のVR武道関係者と共同で忘年会を開催し、武道を通じて親睦を深める活動も行っている。夏祭りイベントでは様々な剣術の演武を実施されている。

イベントを立ち上げたきっかけは、和装をして刀を持つ人が多い中、VR空間で剣舞があるものの剣術がないことに気づき、本格的な剣術を教えるために立ち上げられた。リアルでは道場を作るのも道具を揃えるのもハードルが高いが、VRだと道具を揃えやすいため参入障壁を下げることができるというメリットがある。

VRC剣術研究会は、リアルの飲み会を開催したり、実際に道場を借りて木刀や竹刀を持ち込み稽古を行うなど、VRを通じて剣術を広める活動を行っている。このようにVRで日本の伝統的な剣術を広める取り組みは、非常に良いアイデアであると言えるだろう。

 

X(Twitter

会長:桜庭なつ

@wm_sh9

 

悪役結社ヴァリアール

Spice OF VRinkのなかで特に異様だったのは悪役結社ヴァリアールである。

イベントを進行している最中、突如動画のノイズが発生し、2人の怪人が現れた。その場で悪役結社ヴァリアールによるショーが始まったが、それでもきちんとした紹介を行なっていた。

悪役結社ヴァリアールは2018年に活動を開始したVRで活動する怪人たちが集まる悪役結社であり、ロールプレイ系コミュニティのひとつである。VRSNSの中では老舗の団体で、VRChatを拠点に「悪役」をテーマに様々なコンテンツや創作、発信などを行っている。異形や怪人たちがロールプレイをしながら交流をする定期集会イベント「悪の組織集会」、VR空間でヴァリアールたちの様子が見られるライドアトラクション系ワールド「ヴァリアライド」、VRでの演出で怪人たちのドラマを描く悪が主役のアクションステージショー「ヴィランショー」など、多彩な方面で活動を展開している。異形や人ならざるものたちが活動しやすい場を作るために提供している・・・らしい。

イベントの後半では、ヴァリアール発ダークヒーロー「ヴァルドレッド」が登場し、展開が一変する。紹介と寸劇を交えたプレゼンは非常に良く、VRのユーザーだけでなく、一般の観客にも楽しめる雰囲気を作っていることが伺える。

悪役結社ヴァリアールはX(Twitter)などで情報を発信されているので、興味がある方はぜひチェックしてみると良いだろう。

 

X(Twitter

@VRHeel

 

 

イベント詳細

Spice Of VRinks

 

X(Twitter)アカウント

@SpiceOfVRinks

 

主催

獅子堂つかさ(@SSC0529

 

MC

 

公式アンバサダー

 

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