
どうも!バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。
VRChatのイベントって、接客系や集会系、ゲーム系と本当に星の数ほどあるよな。その中でも、思わず二度見してしまうようなーーニッチで、くだらなくて、でも妙に気になるイベントが存在するのを知っているか?
正直に言おう。「なんだそれ?」って思った瞬間、もう気になって仕方なくなるだろう?意味が分からないのに、なぜか行ってみたくなる。その感覚、私は嫌いじゃないぞ。
その代表例が「プルタブを開ける会」だ。名前だけ聞いても、何をするイベントなのか全然分からない。
プルタブって言えば、缶を開けるあのアレだ。「カシュッ!」という、あの一瞬で気分が切り替わる音。思わず中身を飲み干したくなる、あの感覚だよな。・・・で?それをVRChatでやるって、どういうことなんだ?
というわけで今回は、VRChatイベントの中でもかなり異色なイベント「プルタブを開ける会」について紹介していくぞ。
くだらないのに、なぜか成立している。意味がないようで、ちゃんと意味がある。そんなVRChatらしさ全開のイベント、ちょっと覗いてみようじゃないか。
プルタブとは?
普段、みんなが自販機やコンビニ、スーパーマーケットで目にする飲料缶。エナジードリンクやビール、缶チューハイなど、見かけない日はないだろう。

缶のフタについているアレは、一般的に「プルタブ」と呼ばれているが、正式名称は「ステイオンタブ」である。タブと缶本体がくっついている構造で、現在日本で流通している飲料缶はほぼすべてこの形式だ。
本来の「プルタブ」とは、タブ部分が完全に切り外れるタイプのことを指す。かつては主流だったが、現在の日本ではほとんど見かけなくなった。
その理由はシンプルで、切り離されたプルタブが道端に捨てられ、子どもが怪我をしたり、環境問題・社会問題に発展したからだ。その反省から、安全性と環境面に配慮した「ステイオンタブ」へと移行していった。
また、プルタブやアルミ缶を集め、廃品・金属回収業者に寄付し、その収益で車椅子を購入するリサイクル活動も行われている。身近な飲料缶にも、こうした背景や社会的な取り組みが詰まっているのだ。
ただ開けるだけのイベント「プルタブを開ける会」
名前の通り、プルタブ(ステイオンタブ)を開ける音を聞くだけの集会系イベントである。内容は缶飲料を開けるだけという潔さで、一見すると「VRC史上最もくだらないイベント」と言われるのも無理はない。
しかし、その「カシュッ!」というプルタブを開ける音がクセになる。あの瞬間の爽快感を味わうためにASMR的な楽しみ方をする人もいれば、単純に酒を飲む目的で参加している人もおり、参加理由は実にさまざまなだ。
このイベントは、ただプルタブを開ける音を聞くだけでは終わらない。注ぐ音、飲み込む音まで含めた"音の表現"を競うコンテスト形式となっており、評価は審査員の主観によって決まる。まさに音の芸術祭と呼びたくなる内容である。
このちょっとしたバカバカしさが逆にウケ、気づけばダイドードリンコとの特別協賛まで実現。イベントは1年以上も続く人気企画へと成長した。
シンプルでくだらない。だが、それがいい。VRChatらしい遊び心が凝縮されたイベントである。
体験ルポ:特別回に参加してみた
今回「プルタブを開ける会」は通常回ではなく、"第α回"と銘打たれた特殊ルールのコンテスト回である。2月に控えるトーナメント大会に注力するため、1月は通常回を行わず、その代わりに特別回として開催された。
今回のルールは、主催者・ウガルドさん(@UgaldoVRC)のさじ加減によってプルタブの音を判定するというもの。飲み物・食べ物は何でもOKのフリースタイルで行われ、プルタブの開ける音や飲み込む音など総合的に評価して競う形式だ。
さらに今回のゲストは、VRChatユーザーではなく、誰もが知るAI『ChatGPT』。音声ファイルをもとに判定できるという特性を活かし、音の評価役として起用された。参加者は自分が持参した飲み物や食べ物を紹介し、ChatGPTに全力でアピール。その情報を"学習"させたうえで、音やパフォーマンス、プレゼン内容を含めて評価が下される。
判定は意外とシビアで、的確なアドバイスが飛ぶこともあれば、辛口評価が下される場面もある。主催者相手であっても容赦はなく、その無機質さが逆に会場を沸かせていた。
私は完全に「飲料缶のプルタブを開けるだけの集会」だと思い込み、コンビニでノンアルコール飲料を一本と、家にあったお菓子一袋だけを用意して参加した。まさかここまでパフォーマンス性を求められるとは思っておらず、何をすればいいのか一瞬頭が真っ白になる。それでも、VR機器のそばで缶を開ける音をしっかり立てられたので、ひとまず役目は果たせたと一安心だ。
実際に登場した"プルタブを開けるもの"は飲料缶に限らない。王冠付きのビン、シーチキン、筒状のポテトチップス、みかん、さらにはフラペチーノまで、実に多彩である。特別回ということもあり、「音が出るものなら何でもアリ」という懐の深さが感じられた。
ただし、中には"命をかけても"一気飲み、丸呑みをする参加者もおり、ただのパフォーマンスでも命の危険がある行為はNG扱いとなる。それでもChatGPTの評価は厳しく、そうした行為はしっかり減点対象となっていた。
今回は参加者が少なかったこともあり、異例の長丁場開催となった。2週目はChatGPTが提案したルールに従って進行され、気づけば深夜0時近くまで続いた。
通常回とはひと味もふた味も違う、"実験的でカオスな特別回"。プルタブを開けるだけのイベントが、ここまで拡張されるとは思わなかった。これもまた、VRChatならではの遊び方だと言えるだろう。
最後にレビュー
今回は「プルタブを開ける会」通常回ではなく、特別回の様子について紹介した。
一見すると、飲料缶をただ開けるだけのイベントに思えるが、実際はその想像を軽々と超えている。参加者の中には、瓶やシーチキン、ポテトチップスの筒などを持ち込み、「音が出るなら何でもアリ」という自由すぎるスタイルに驚かされた。
中には命がけの一気飲みや、焼きたてのウインナーを食べるパフォーマンスを披露する参加者もおり、さらにはChatGPTに判定してもらうという斜め上の展開まで用意されている。その一つひとつがバカバカしいのに、なぜかちょうど良い。くだらなさが最大限に活かされた、実にユニークなイベントであった。
「面白そうだけど、ちょっと気になるな」と思った人は、まずは飲料缶ひとつもって参加してみる価値がある。きっと、このイベントの空気感がクセになるはずだ。
プルタブを開ける会
開催日時
月一不定期 22時〜参加者全員終えるまで
イベントの告知はグループの通知をチェック!
対応プラットフォーム
VRChat・PCのみ
参加方法
「プルタブを開ける会」Group+インスタンスに参加
グループURL
主催
ウガルド(@UgaldoVRC)