年に2度行われる電脳世界の祭典「バーチャルマーケット」。
メタバースの中で皆が憧れる「ある世界」が点在する。
その名は「パラリアル(並行現実)」。現実にある都市とバーチャルを融合し、突然変異と化した世界である。
謎の機関「ヒッキー」は3つの都市を確認。今度は「福岡」「秋葉原」「ラスベガス」という、これといった共通点がなさそうなところだ。
今現れた「パラリアル」として変貌を遂げた隠された謎。
私はその謎を探るため、VRゴーグルをつけて入り込み、あの世界へ向かった。
私の目で謎を確かめてやる!
年に2回開催される、「バーチャルマーケット」という祭典が電脳世界で大いに盛り上がっていた。しかし、私は乗り気ではなかった。しかし、情報を眺めているうちに、私の故郷である福岡がパラリアル化されていることが気になり、そこに訪れることを決意した。
とある空港から福岡空港まで約1時間30分のフライト。私は神妙な気持ちになりながらも、何か胸騒ぎを感じていた。
こんにちは!バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)です!
夏の祭典「バーチャルマーケット2023Summer」(以下Vket、Vket2023Summer)がついにきました。
このイベントの目玉となっている企業出展のワールド「パラリアル」。Vketの期間中しか現れない、大変特別なワールドなんだ。
ふう、眠い。福岡空港に着いたばかりだ。でも、電脳世界の福岡空港は違うんだ。外に出たらわかるらしいぞ。
空港を抜けると一気に博多どんたくのムード!ここが「パラリアル・福岡」だ!
バーチャルの世界は時が止まったような感覚だからいつでもお祭りムード。でも、パラリアル化された世界は期間中しかないので勿体無いだね。
「どんたく」とは、オランダ語で日曜日のことを「zondag(ゾンターク)」が訛ったもの。明治初期では曜日自体が普及していなかったため、日曜日から転じて休日を意味するようになったんだ。つまり、この世界はいつでも休日みたいだね!
わあ!パラリアル福岡にも西鉄バスが走っているぞ!このバスは2分の間バス停に止まるんだ。
西鉄バスは全国で1、2を争うほどバスの台数が結構多いんだ。福岡市内でバスがひしめくところがよく見かけるほどだ。福岡では絶対に欠かせない交通手段なんだ。
うわぁ、どんたくから一気に百道(ももち)まできたぞ。
百道の名所、福岡タワーと福岡PayPayドームが見えたな。
福岡タワーの近くに位置する、RKB毎日放送(TBS系列局)。マスコットキャラクター「ももピッ!」の名前の由来は百道から来ているんだ。今年で30年目なんだって。
深夜番組「エンタテ!区(エンタテック)」はVTuberやメタバース(ソーシャルVR)、eスポーツなど、最先端なカルチャーを発信する番組が有名だ。つまり、RKBとメタバースは深い関わりがあるんだ。
パラリアル化した世界には変わった温泉がある。これ、うどんじゃないか。
これは「ごぼ天うどん」はパリパリのごぼうの天ぷらともちもちとした食感のうどんがあって結構美味しいぞ。福岡では代表的なソウルフードなんだ。
福岡ではうどん屋さんがたくさんありますし、それを専門としたテレビ番組があるほど。讃岐うどんと1、2を争うほどのレベルなんだ。
百道の名所、福岡PayPayDome(ペイペイドーム)。福岡ソフトバンクホークスの本拠地。地元の熱烈なファンがたくさんいるんだ。試合の日になると多くのファンが集まり、試合で大いに盛り上がるんだ。
百道を抜けたら一気に糸島に来てしまったな。桜井二見ヶ浦の夫婦岩だ。夕日になると綺麗に映えるんだ。
近くに茶屋があるぞ。休憩しよう。福岡で有名な果物「博多あまおう」という、いちごを使ったパフェだ。甘くて美味しい!でもあまおうだから高級ものなんだ。
福岡といえば、辛子明太子。福岡の人がよく食べるのは切れ子のもので、ちゃんとしたものはギフトとして買われているんだ。ご飯のお供には結構良いものだぞ。
百道、糸島から出ると、こんどは太宰府!パラリアル化されたこのワールドは一体どうなっているんだ。
これは福岡の要素がひとまとめにし凝縮され、テーマパークみたいになっちゃったんだね。前回の名古屋と札幌より次元の間隔が大変酷くなっていないか?
太宰府から進むと地下階段があり、そこに入ると天神地下街だ。モダンなつくりで人がたくさんあふれるおしゃれなスポットなんだ。
あっ、オーガマンだ!放送が終わったけど、ドゲンジャーズメトロポリスも流れている。
オーガマンは大賀薬局で生まれたローカルヒーローなんだ。決め台詞は「薬飲んで、寝ろ」だ。中の人は社長らしいぞ。
天神地下街から抜けると、一気に夜。今度は中洲だ。夜景も綺麗だ。
このパラリアル福岡は次元の間隔が結構凄まじいね。
夜の福岡といえば、屋台がたくさん並んでいる。
中にはお好み焼きチェーン店のどんどん亭が。どんどん亭は福岡生まれのお店なんだって。バーチャルでも積極的にやっているんだ。福岡焼の明太チーズトッピングは美味しいぞ。
中洲から抜けると、JR博多駅に着いたぞ。
博多駅前の広場でイベントがあったり、ビアガーデン開くなど、結構賑わっているんだ。
JR博多駅の入口の近くには、SNSで話題になっている長ラン姿に制帽を目深に被る硬派なパフォーマー集団。この団体は「JR九州櫻燕隊(おうえんたい)」という、JR九州のヨサコイチームなんだって。Vketちゃんも櫻燕隊の姿でキレキレに踊っているぞ。このワールドは一緒にダンスすることができるんだ。
駅の近くには福岡の夏の風物詩、山笠。Vketが始まった時は山笠のフィナーレとなる追い山が終わったばかりだ。展示されている山笠も結構すごいぞ。タテで写真を撮ると良いよ。
JR線乗り場だ。切符を買って里帰り、と言いたいところですが、このパラリアル福岡にはまだあるかもしれません。
JR線になぜか西鉄電車が!?おいおいおい、こんなところであるのはありえないぞ。それでもパラリアル化した世界はおかしくない。
西鉄電車はトルコグリーンのボディが特徴。天神の西鉄福岡から大牟田まで走っているんだ。
こんなところにSL人吉が!?鬼滅の刃ブームでSL人吉が注目されてましたね。パラリアル福岡にもあるんだ。
SL人吉から奥に進むと、これはゆふいんの森!久留米と大分を結ぶ九大線でよく通る特急なんだ。
湯布院の森に乗って里帰りしている途中、突然様子が変わった。
なんだ、急に周りの次元がゆがみ始めたぞ。
電車からおりたら、あれれ!?
ここは昔の博多駅!?どうやらタイムスリップしてしまったようです。
前回名古屋では宇宙へ飛んでいってしまいましたね。このパラリアル福岡は次元の歪みが激しすぎて時まで狂ったのだろうか。
それにしてもパラリアルの世界は奥深い。この世界に入ったら何か起きるかわからない。地元の人でも納得する楽しいところだから、それは行ってみたくなるね。
どんたく、百道、糸島、太宰府、天神、中洲、博多、そして過去の世界。
このワールドが一つになって凝縮されたものはまさにテーマパークそのものだった。
この激しい次元の歪み、このパラリアル化された世界は何か意味があったのだろうか?
謎が深まるばかりである。
パラリアル・福岡。
九州最大の都市である福岡の文化をあつめた、地元民でも唸る場所。
ヘッドマウントディスプレイで覗いた世界で不思議な空間を体感させる。
電脳世界で現実世界の福岡の良さを伝えるためのものでしょう。
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公式サイト
バーチャルマーケット2023Summer 公式サイト
ワールド情報
Vket2023S Parareal Fukuoka(PCのみ)
期間限定ワールド。九州最大都市の福岡をパラリアル化。百道、糸島、太宰府、博多の要素がひとまとめにして凝縮されたテーマパークになっている。