どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ!
10月27日から11月9日にかけて開催されたFM言ノ葉によるキャンペーン「VR読書週間2023」が無事に終わりました。様々な読書や物語にまつわるイベントを回ってきました。どれも濃厚な内容だったので素晴らしい企画でした。
今回は「VR読書週間2023」内で開催されている一部のイベントのレポートをまとめました。
メタシアターリーディング公演2023
VR演劇のコミュニティ「メタシアター」(@MetaTheater_VR)による、朗読劇イベント。10月27日は「ロミオとジュリエット」「S高原から」、10月28日は「ロミオとジュリエット」「銀河鉄道の夜」をリーディング公演で行われた。
宮沢賢治の名作「銀河鉄道の夜」を原作そのままではなく、演劇向けにアレンジ。大きな画面の背景に、読み手の巧みな語り具合で場の雰囲気を表現しています。
この会場はPC動作の負担を軽くするため、観客専用のアバターのペデスタル(試着ポイント)があります。この専用アバターは11月25日・26日に行われる「メタシアター演劇祭」の企画であるシェイクスピアの演劇「真夏の夜の夢」の世界観を合わせた、小さな妖精となっています。
バーチャル空間で行われる演劇は、現実の劇場に行かなくてもその場で演劇を楽しめることができます。HMD(VRゴーグル)をかぶると現実の劇場を見るような感覚でよりいっそうに楽しめるのがVR演劇の醍醐味でしょう。
第49回マノンの朗読会
バーチャル朗読家の海崎マノンさん(@manon_umisaki)が主催している、VR空間で行われる朗読会。このイベントは5年も続いており、ソーシャルVRの中では古いほう。
今回は49回目で、朗読する本は青空文庫に収録されている、小川未明の「こまどりと酒」。
マノンさんの落ち着いた声で物語を朗読。抑揚のある巧みな声色や手振りで物語の雰囲気で表現されています。
マノンの朗読会ではYouTubeでライブ配信されており、VRに行けなくても動画配信で作業やリラックスでも朗読を聴くことができます。
※クリックすると物語の内容を読むことができます。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/52973_69959.html
セイオワプラネタリウム
VRアイドルグループ「SEISO NO OWARI(セイソノオワリ)」(@NoSeiso)のメンバー、でるふさん(@VRC02934813)主催のイベント。
プラネタリウムを利用して季節の星空を紹介する星空案内と、物語を朗読する二つのパートとなっています。
星空案内のパートでは、Quest単体でも見ることができるワールド「Cat's Planetarium」を利用し、今の季節の星座や天体について解説。ペガサス座やアンドロメダ座など、秋の星座について紹介。
物語朗読のパートでは、特別ゲストとしてセイオワのメンバー、入江バロールさんが物語を朗読するという内容です。通常ではでるふさんのオリジナルの物語を披露しますが、今回はVR読書週間ということで、宮沢賢治の「よだかの星」を朗読。
毛玉「読書」びより
本屋のワールド「言ノ葉堂」がケモノだらけのお店イベント「けだまびより」(@FluffysCafeVR)とコラボ。ケモノの店員と雑談することができる「けだまびより」のスタイルのまま、「言ノ葉堂」の本を読んで同時に楽しめます。
店内で読書を楽しむケモノたち。店員も客もケモノだらけの「けだまびより」では本来、客のドレスコートは関係ありません。
本の作者も訪れ、作品の紹介や裏話などを語り合うことも。このようにイベントやワールドを通して作品をアピールするのも良いでしょう。
「けだまびより」の店員さんと一緒にコーヒーで接客し、雑談。読書だけでなく、お店系イベントと同じような振る舞いを楽しむことも。
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第2回ライトニング・モノガタリ集会
小説や絵などのマルチクリエイターの沈黙静寂(@be_quiet_w0n)が主催する、創作がテーマのライトニングトーク形式の発表会。スライドを利用し、5分で自分の創作について語ります。
オリジナルアバターを作ったり、VRChatの世界の出来事を漫画に書いて活動している賽ノ目ヤブ子さん(@Yabuko_Sainome)。
イベントの出来事を舞台にしたショートストーリー小説について語る、はれのそらさん(@g_zcl)。
ファンタジア大賞受賞の「VTuberのエンディング買い取ります」など、商業小説で出されているラノベ作家、朝依しるとさん(@karub128)。
プロアマ問わず、漫画家や小説家など色んなクリエイターが参加しており、創作に関するものを5分で熱く語りました。
言の葉ラジオ特別編
毎週火曜夜22時に行われる、言ノ葉ラジオ。今回はVR読書週間の特別版。143回のゲストはブロガーの堀正岳さん(@mehori)とコグレマサトさん(@kogure)。ウェブサービスやガジェット、ITツールなどに関するブログを長年運営しており、メディアや書籍への寄稿・出演などで活躍されている二人である。
活動している時に大事にしていることや、VRChatで興味のある出来事などを30分超えのトークで盛り上げた。情報発信する人に対するアドバイスと、ブログの楽しさについて語りました。
第143回言ノ葉ラジオいかがだったでしょうか?
— 「FM言ノ葉」みんなでつくるラジオチャンネル! (@KotonohaFm) 2023年11月7日
VR読書週間のちょっと特別な回でした。
新聞は更新済みです!
この後は「きっとあなたの140字」のお題発表です! pic.twitter.com/hbwjHSn5dq
言ノ葉堂イベント「秋の朗読会」
VR読書週間2023の最後、朗読イベント「秋の朗読会」。言ノ葉堂店員の降谷椎さん(@furuya0shi)が司会を進行。演者が作品を朗読するシンプルな内容となっています。
演者による作品の朗読の内容は、リクるーとさんの「きみのことば(作:降谷椎)」、るいざ・しゃーろっとさんの「井の頭公園のラスクちゃんはお砂糖とお塩でできている(自作)」、熊野瀝青さんの「ニュービー・ガール〜Vシャーク前日譚〜(自作)」、nowmaiさんの「猫の事務所(作:宮沢賢治)」の4本立て。
どれも個性豊かで独特な声色で読み上げるのは素晴らしいでしょう。一次創作の朗読は割と新鮮で、自作作品の独特な世界観を感じ取れています。
11月9日、「VR読書週間2023」の全てのイベントが無事に終了。メタバースと読書の秋を合わせた素晴らしい企画内のイベントに参加してみて、どれも内容が濃いものばかりで楽しめて良かったです。
演者・参加者のみなさまお疲れ様でした!