どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。
日中はポカポカと暖かくなり、過ごしやすい春の季節だ。この時間、春のポカポカ陽気で昼食後の眠気で戦っているけれど、14時からは見逃せないイベント「VRC世界旅行」に参加するんだ。これは、メタバース(VR)空間で世界各地の名所を巡る擬似体験ができる大人気イベント。
今回は「VRC世界旅行」のリバイバル開催として、イタリアの美しいスポットを訪れた時のレポートをお届けしよう。
事前編はこちら
【VRChat】VRで世界旅行を楽しめるイベント「VRC世界旅行」リバイバル・イタリア旅行 事前編 - ツバメヤロク
目次
VRC世界旅行とは?
VRChatで現実に実在する世界の名所を巡るイベントを行う団体。
活動開始から2周年を迎え、近年は動画やワールド製作、グッズ製作などいろんな方面で活動を広げている。
参加が決定するまでの流れ
VRC世界旅行の公式X(Twitter)アカウントをフォローし、イベントの予約開始情報を確認。イベントの予約が開始してからXのポストに記載されている予約フォームを申し込み、専用のDiscordサーバー「旅HUB」に参加する。
通常版は誰でも参加可能だが、人気の高いイベントのため、早めに予約することをお勧めする。リバイバル版はVRC世界旅行に参加するのが初めての人が条件で、一度参加した事がない人でも安心して予約できる。
予約終了した後日、ポストを通じて班分けが発表され、班のリーダーがいるチームに申し込み時に提出したXのIDが入ったらその班のメンバーが決まる。
今回リバイバル・イタリア旅行編では、NEKO旅班、MIRAI@班、Jett班の3班編成となっている。私が参加している班はMIRAI@班なので、この旅の一例である。
旅程
画像提供:VRC世界旅行
イベント開始前
こんにちは〜、燕谷だ。まだ眠気が残っているんだ。
14時イベント開始から10分前。予定よりも早く集まったんだ。最初は夜行バスでの移動のはずが、ここは飛行機の中。東京へは飛行機で向かうことになり、これはこれで悪くない展開だ。NEKO旅班とJett班は夜行バスのワールドを使って移動しているが、私たちMIRAI@班は飛行機ワールドで移動することになったんだ。
東京/宮下公園
飛行機で東京に到着し、バーチャルの渋谷区にある宮下公園で集合したんだ。インスタンスリーダーのMIRAI@さん(写真右)が「VRC世界旅行」の簡単な説明と注意事項にを伝えたよ。MIRAI@班のスタッフはRuby0212さん、kuromanji【Nyaa】さん(写真左)、うぃー様さんの4人で構成されているんだ。
MIRAI@さんはアバターに組み込んだスライドを使って、今回のイタリア旅行の旅程を紹介したよ。まるで現実世界の本格的なツアー旅行のようだったんだ。実際の世界では宮下公園から成田まで車で1時間かかるけど、バーチャルなら宮下公園から直接飛行機に乗れるほど。どこでもドアみたいに移動時間を短縮できるんだね。
宮下公園(桜バージョン)
URL : https://vrchat.com/home/world/wrld_2208edd0-8f88-4e4d-82c8-915f8cdb4d1d
移動・プライベートジェット
まず初めにVRC世界旅行について詳しく説明。VRC世界旅行のタイムスケジュールの内容はざっくりこの通りだ。旅の過程にこそ価値があり、ストーリー性を生み、没入できる。これがVRの旅行の醍醐味だね。
今回VRC世界旅行の目的地はイタリアだ。イタリアはヨーロッパの地図で見ると、長靴の形をしているからすぐに分かるよ。面積は日本より少し小さく、人口は日本の半分ほど。世界遺産の数が世界一で、ピザの斜塔やコロッセオなども有名だね。美しい街から自然、豊かな食文化、ファッションまで、イタリアは世界有数の観光大国として知られているよ。
旅の楽しみ方やイタリアについて説明を受けたところで、次の目的地はローマだ!ローマには「すべての道はローマに通ず」という言葉があるけど、まさにその通り。われわれMIRAI@班はローマの「コンスタンティヌスのバシリカ」に向かうことに。
Private Jet Stream
URL : https://vrchat.com/home/world/wrld_d4a9ba9e-4270-4c9a-85a6-5c8f3b2e1cd5
ローマ/コンスタンティヌスのバシリカ
バーチャルの飛行機からイタリアの空港に到着し、観光バスに乗り込んで「コンスタンティヌスのバシリカ」に行ったよ。
「バシリカ」とは、古代ギリシャの建築の影響を受けた公会堂や宮殿などの建物に使われた建築様式のことであり、この中では有名なんだ。
このワールドは実際あった建物をそのまま再現したものではなく、資料をもとにVRの技術によって美しく復元されているよ。上の写真は現実のコンスタンティヌスのバシリカは内部が剥き出しになっている状態になっている。
バシリカ内の巨大な石像に注目だ。これはコンスタンティヌス1世だよ。
このバシリカは正式には「マクセンティウスのバシリカ」と呼ばれていて、マクセンティウスが起工し、後にコンスタンティヌス1世が完成させたことから「コンスタンティヌスのバシリカ」とも呼ばれているよ。
この写真はコンスタンティヌス1世の像の朽ちた部分。頭と腕、指などが残っている状態で、写真の人と比べるとスケールの大きさに圧倒されるね!
「コンスタンティヌスのバシリカ」のように現実には復元が難しい建物でも、VRの技術によって復元することで、この空間がタイムスリップしたような感覚で楽しめるんだね。
Basilica of Constantine
URL : https://vrchat.com/home/world/wrld_2be1bab3-d6e9-4a8f-b218-1c93a93c41e9
移動・トラム(路面電車)
次に目的地のトスカーナに向かうため、ワールドに入った先はローマ市内を走るトラム。
トラムはイタリア・ローマ市内を走る路面電車。ローマのトラムは外見がカッコよくデザインされているけど、VRのワールドでは車体が古くて、昔の風景を感じさせるデザインになっているんだ。
元々巡礼者用の乗合馬車で、ヴェネチア広場からサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂まで走っていて、1904年に電化されて路面電車として運行されるようになったんだ。
現在のトラムの路線図は写真の通り。卍(まんじ)のような形が特徴だよ。
夏のバカンス時期には利用者が少なくなるため、トラムを止めてバスに切り替えるケースもあるんだ。また、故障などでトラムが足りなくなった時もバスに切り替えることがあるよ。
※トラムの詳細は以下のサイト。
車窓から見える風景は現実のイタリアとは違い、街に囲まれた景色とのどかな田舎が混ざっているよ。
実際、私が長崎や広島、鹿児島で旅行に行った時に乗った経験があるけど、VRの世界での路面電車は全く新しい感覚だ。
次はVRの世界のトラムでローマからトスカーナのアルチドッソに向かう。現実だと距離が約200kmほどあって、着くのに時間がかかるけど、VRだから直ぐにはいけるね。
tram travel -路面電車の車窓から-
URL : https://vrchat.com/home/world/wrld_7f4f1273-df93-4979-a855-c8a43eb60d01
アルチドッソ/サンタマリア・ア・ラムラ教会
トラムの中でMIRAI@さんが出された次の目的地のポータルに入った後、足元が冷たく感じていたよ。周りを見ると、薄暗い教会の中で、下は水に浸かっている状態だ。
このワールドにある建物は、「サンタマリア・ア・ラムラ教会」。アルチドッソに位置し、丘の麓にある神聖な建物だよ。教会の門の前でひざまずいて聖母像に敬意を表したラバの伝説があるんだ。
この教会が水に浸かっているのは謎だけど、実際のトスカーナではヴェネチアのように水没することはありえない。まあ、VRのワールドだからな。
「サンタマリア・ア・ラムラ教会」では、柱の一部に動物を模った魔除けの装飾が特徴だよ。
遠い水平線 - echoes
URL : https://vrchat.com/home/world/wrld_22147966-34cf-4668-93e1-0f6c0d847ab3
ヴェネチアでは10月から3月にかけて雨期で、海面がかなり上昇する「アクア・アルタ」という現象が起きるんだ。これはヴェネチアの潟の水位が高くなり、都市内部まで浸水することがあるよ。潟から外海への水の流出を防ぐ風が強く吹き、満潮が重なって水量が増すからな。
水に浸かっても本屋やレストランなどのお店は営業していて、ヴェネチアではこれが日常になっているんだ。
現実ではありえないことが、VRの世界では「日常の光景」として残っているんだ。本格的な海外旅行のツアーをVRで楽しんでいるのが、とても新鮮に感じたよ。飛行機やバスに乗らずに、VR機器だけで旅行気分を味わえるのが、メタバース旅行の魅力だろう。
次は、水に浸かっているトスカーナの教会から、地方の民宿へと移動するんだ。
後編に続く
VRC世界旅行
YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC9zIpFPL5Y_ZZ0uGAIDb43A
対応プラットフォーム
基本PCのみ。
X(Twitter)アカウント
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