
どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ!
執筆時(11月22日)、もうすぐ冬が近づくというのに、今回は季節外れのホラーワールドの話題だぞ!
なんとあの雰囲気ホラーワールド「ゾゾぶいちゃ」の新作が公開されたんだ!
タイトルは・・・「超EK付き呪われた廃旅館解禁突撃スペシャル」。
ん?「EK」って・・・ああ、「曰く(いわく)付き」ってことか。びっくりしたよ。でも正直、最初見たとき"謎の略称ホラー"かと思ったぞ。
今回は廃墟マニアが泣いて喜ぶ"廃旅館"が舞台だ。「ゾゾゾ」インスパイアの世界観だけに、"曰く付き"という言葉がピッタリの危険地帯だな。
というわけで今回は、ゾゾぶいちゃシリーズ第3弾、「野干古(のびこ)旅館」を紹介するぞ!寒い夜にぴったりの、背筋ゾクゾクな探訪レポートだ!
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「ゾゾぶいちゃ」とは何?
YouTubeの人気ホラーチャンネル「ゾゾゾ」が好きな作者・セリアさん(@seria254117)が制作した、雰囲気ホラーワールドシリーズ。
最大の特徴は、ジャンプスケアや視界ジャックといった恐怖演出が一切ない点だ。プレイヤーはただ歩くだけで、廃墟の空気感や静寂、足音の反響といった"余白"から想像力で怖さを感じ取ることになる。まさに、このワールドならではの醍醐味である。
廃墟内には、アイテムを拾ったり鍵を使って扉を開けたりするような謎解き要素は存在しない。開かない扉はそのまま開かず、進める場所は限られている。しかし、その"何も起こらない構造"こそ緊張感を生む仕掛けになっているのだ。
ホラーギミックが苦手な人や、謎解きが得意ではない人でも気軽に楽しめる肝試しが味わえるのだ。
ワールド作者からのおことわり
このワールドは架空の創作です。登場する地名・人名・固有名詞・描写など、すべてオリジナルであり、本家「ゾゾゾ」様とは一切関係ございません。
ご利用の際には、本家「ゾゾゾ」様にご迷惑がかからないよう、リスペクトの気持ちを持ってお楽しみいただけますと幸いです。
本家「ゾゾゾ」
日本全国の心霊スポットや曰くつきの廃墟を巡り、その場でレポートを行うホラーコンテンツ。派手な演出や効果音に頼らず、ストーリー性と現地の"生の空気感"を重視しているため、視聴者はリアリティのある恐怖体験を味わえるのが特徴だ。
動画のクオリティは非常に高く、やらせのない緊張感と映像の説得力が視聴者から評価されている。メインチャンネルの動画は軒並み100万再生を超えるほど人気があり、不定期更新ながら、長年にわたって愛され続けているホラーシリーズである。
リアリティにこだわった廃墟

「ゾゾぶいちゃ」シリーズに登場する廃墟は作り込みが非常に高く、乱雑に積まれた家電や割れたガラス、赤茶けたサビ、不法投棄されたと思われるゴミ、カビ跡が残る畳など、細部までリアルに再現されている。ビジュアルだけでなく、自然音も丁寧に作られており、ただ歩くだけで"雰囲気の怖さ"がじわじわ迫ってくるような仕上がりだ。
ビジュアルと音の合わせ技によって生み出される生々しい空気感は、まさにシリーズ独自の魅力である。
昼と夜も楽しめる!

左:昼、右:夜(懐中電灯照射)
このワールドには昼夜や空模様を切り替えるスイッチが用意されており、肝試しの雰囲気をしっかり味わいたいなら夜に、暗い場所が苦手だったり廃墟探検をライトに楽しみたい場合は昼に設定できる。自分の好みに合わせて雰囲気を調整できるため、自由度の高い遊び方ができる点も魅力だ。
アイテムが充実

「ゾゾぶいちゃ」シリーズでは、肝試しをより一層楽しむためのアイテムが充実しており、便利なギミックが多数用意されている。プレイヤー視点で撮影できるカメラ、はぐれた仲間と合流できるテレポート機能付きの「View Tracker」、交信用トランシーバー、本家「ゾゾゾ」でお馴染みのアヒルのおもちゃ、そして探査後のおまけとして遊べるお題ダイスなど、遊び心たっぷりのツールが揃っているのだ。
三作目:超曰く付き呪われた廃旅館解禁突撃スペシャル 野干古旅館


甲知県・来崎市にある山と海に挟まれた立地に佇む「野干古旅館(のびこりょかん)」。駅から離れた静かな環境にあり、知る人ぞ知る"隠れ家旅館"として人気を博していた。しかし、1992年の開業からわずか数年で廃業し、90年代後半にはひっそりと姿を消した。その後、営業当時に転落事故があったのではないか、といった噂が飛び交うようになり、心霊スポットとして名が広まっていく。
廃旅館内部では、女性や子どもの霊が目撃されるという報告があり、それに関連する怪現象も多いとされる。また、かつては不法投棄や不法侵入が絶えず、現在は管理が厳しくなっているものの、当時の投棄物がそのまま残っている。その中には仏壇も捨てられていたという話もあり、さらに"呪いの部屋"の存在まで囁かれているほどだ。怪現象の報告が後を絶たないことからも、危険度の高い曰くつきスポットであることは間違いない。
※今回の撮影は、所有者の方から特別に許可を得て行っている。
一通り回るまでの時間:20分程度
所感・レビュー
海が見える山間の旅館と聞いて、思わず地元にあった廃旅館を思い出した。木々に覆われた暗がりや、朽ちた外壁の雰囲気があまりにも似ており、「あ、これはあの旅館だ」と連想してしまうほどだった。
旅館の内部は閉業当時のまま時間が止まっており、隣接する家屋にも生活の痕跡がそのまま残っている。明らかに不自然な配置や、壁に貼られた絵、黒板に残る意味深な記録など、ワールド全体が考察欲を刺激してくる。特にスタート地点に掲示された説明にもあるように、藤の間や仏壇が捨てられた場所は"ガチで危険"とされており、ネタバレを避ける配慮も必要だと感じた。
ジャンプスケアや視界ジャックといった恐怖演出が一切ないにもかかわらず、自然音のタイミングが絶妙で、気が付けば心拍数が上がっている。藤の間や仏壇の残骸がある場所は特に近寄りがたく、リアルすぎる"嫌な気配"が漂っていた。作り込みが細かいだけでなく、そこに宿る空気感が妙に生々しく、思わず納得してしまう怖さである。
水に浸かった地下温泉、足を踏み入れたら呪われそうな部屋、不法投棄された仏壇など、嫌な要素がこれでもかと詰め込まれており、まさに"ボクの考えた最恐の廃旅館"と言って差し支えないだろう。廃墟と心霊スポットの双方が好きな人なら、確実に刺さるタイプのワールドである。
最後に
今回は「ゾゾぶいちゃ」シリーズ第3作目となる「野干古旅館」を紹介した。
海が見える見晴らしの良い旅館ーーそんな穏やかなイメージとは裏腹に、内部は徹底的に作り込まれた殺風景な廃墟ワールドだ。昼の明るい時間帯でもリアルな廃墟探検として楽しめるし、夜空を切り替えれば一転して緊張感のある"肝試し"体験へ早変わりする。アイテムを使った探索や、散りばめられたヒントをもとに考察を楽しむこともでき、遊び方の自由度が高いのが魅力だ。
リアルさをアップデートし続ける「ゾゾぶいちゃ」シリーズ。本家「ゾゾゾ」が持つ"そこにあるような恐怖"を、VRならではの臨場感で味わってみてほしい。
ゾゾぶいちゃ 野干古旅館
ワールド製作者
セリアseria
対応プラットフォーム
VRChat・PCのみ
ワールドURL
https://vrchat.com/home/world/wrld_d8e56997-7303-44a9-ac0d-b6edb1c81331/info
解説
「ゾゾゾ」をインスパイアした雰囲気ホラーワールドシリーズ第3弾。バブル末期に開業してからわずか数年で廃業した廃旅館が舞台。廃墟巡りや肝試しに最適なワールドである。
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