やあ、こんにちは。バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。
3月10日、この日はお砂糖の日(3、10だからサ、トウ)ということで、夜22時に開催された「Boston Tea Party(ボストン・ティー・パーティー)」の別バージョン、「ボストン・シュガー・ティー・パーティ」が行われました。
このイベントはお砂糖という、ソーシャルVR(VRSNS)での甘い関係のパートナーについて悩んでいる人たちが集まり、お砂糖関係の悩みを吹き飛ばすために、310袋分のお砂糖袋を積まれた船を襲撃するものだ。
たとえば、お砂糖相手が欲しい人や、お砂糖相手との関係をよくしたい人、逆にお砂糖との関係を断ち切りたい(お塩のことを指す)人など、悩みを抱えている人たちが集結し、「ボストンの海をシュガーポットに」と大声を叫び、船を襲撃し、船に積まれた砂糖袋を投げ捨てるんだ。
お砂糖についてはこの記事で詳しく説明されています。
このイベント、まるでアクション映画のような迫力があるかもしれないな。VRならではの臨場感と、お砂糖という象徴的な存在に対する意識共有が生まれることで、悩みを吹き飛ばすことができるはずだ。
(なんじゃそりゃー!)
3月10日21時50分。インスタンスが開くことがアナウンスされ、私は「BostonTeaParty」(?)のワールドに降り立った。
この時間帯でも20人を超えていた。しばらくすると一気に40人になり、インスタンスフルで締め切った。イベントを主催者したいとよさんによれば「フレンド申請した人が数人たくさんきた」とのこと。参加した人の中にはお砂糖のことで悩みがある人より、面白そうだから参加してみたい人がほとんどで、確かにこのイベントは注目度が高いはずだ。
イベントをやる前に、セリフの練習(?)をし、本番の演説を行った。
その内容は四角いコンソメを交えた、「お砂糖」について。子どもの頃、空腹を満たすために角砂糖をアメがわりに舐めようとしたらコンソメと間違えてしまったことと、大人になってバーチャルでの「お砂糖」の意味を知った経験談を、コンソメを例えて「お砂糖ではなくコンソメなのか、本当のお砂糖の関係はこれでいいのか!?」と強く問いかけた。
そして「ボストンの海をシュガーポットに!」「VRChat万歳!」と大声をあげ、船に向かって襲撃始めた!
参加者が一気に駆け出した。思った以上に早い。
リアルコライダーとHMDに繋いでいるケーブルを気をつけながら、船の下に積まれている砂糖袋310袋を海に投げ捨てる作業に取り掛かった。
次々と砂糖袋が片づけられ、船の上の砂糖袋がなくなっていく。
310袋分のお砂糖袋が全て投げ捨て終え、ボストンの海の色が変わり、突然四角いものが40個浮かび上がってきた。
みんな合わせてお砂糖を投げ捨て終えたところで船の甲板で集合写真。
砂糖を全て投げ捨てた時の達成感がありました。
海に浮かび上がった四角い物体が気になり、私はそれをひとつ拾った。思ったよりでかいぞ。物体をなめてみるとしょっぱい。これは塩の結晶だ。
「お砂糖」という人間関係と塩には関係ありますが、お砂糖関係が終わるのは辛くてしょっぱいから塩に例えて「お塩」と呼んでいるんだ。
なぜ40個なのか、インスタンスフル(このワールドの最大人数が40人)の数か、4・0(し・お)という語呂合わせをかけているでしょう。
お砂糖との戦いの後はアフタヌーン・ティー・パーティもとい、コーヒーブレイク。
お砂糖を投げ捨てるイベントなので、このコーヒーはブラックだ。勝利のコーヒーブレイクはほろ苦くて美味い。
「BostonTeaParty」のワールドを作り、イベントを主催した、バーチャル僧侶のいとよさん。今回はいつもの僧侶姿だ。
コーヒーブレイク時の告知と思いきや、これといった告知はないようだ。
その時にお砂糖やお塩をモチーフとしたイヤリングが発売されていたと初めて知りました。
いとよさんと撮影し終えた後、壁に書かれている文が気になり、リスポーン地点に戻った。VRChatでのお砂糖関係の皮肉を込めた内容が書きつづられている。
小道具には「お塩して悲しい」「二度とお砂糖作らない」などといった、一部のユーザーの悲鳴が込められている。それはリアルでの恋愛関係と同じで、精神的に刺さるような仕掛けが施されているようだ。
ボストンお砂糖茶会事件。
電脳世界で起こった社会的な問題(?)をタシカナメで恋愛関係のしょっぱさを感じ取った。
310袋のお砂糖袋を全て投げ終えた後に飲んだコーヒーの味は人間関係と同じくほろ苦い。
そして、電脳世界の歴史のページを一枚刻んだ。
ワールド情報
現在、お砂糖の日バージョンはありませんが、通常バージョンはこちらです。
BostonTeaParty(PCのみ)
世界史で知られている、ボストン茶会事件を忠実にVRで再現したワールド。茶箱を投げ捨てる体験ができる。全部投げ捨てると紅茶色に染まるギミックがある。