どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。
今はゆっくりとコーヒーを飲みながら作業をしているんだ。
この日は12月16日。コーヒーときたら思い当たる人はいると思うけど、そう、「ボストン・ティーパーティー」のこと「ボストン茶会事件」の日です。
去年はバーチャル空間でボストンの港で茶箱を投げ込みまくった出来事がありました。
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今年も「ボストン・ティーパーティー」を行われました。今回はなんと250周年を迎えました。
【告知】
— いとよ@VRChat (@itoyo_monk) 2023年12月9日
今年もやるぞ!ボストン・ティーパーティー!
今年はなんとボストン茶会事件250周年!
みんなで仮想ボストン港をティーポットにして、年越し前に現実から独立しましょう!
12月16日(土)22時~約30分ごとに複数回開催
参加者が20人を下回ると終了【詳細はリプ欄】#BostonTeaParty #VRChat pic.twitter.com/05XDtN4Bky
ボストン茶会事件って何?と思う方がいると思いますが、説明しておきます。
むかしむかし、アメリカがイギリスの植民地だった頃、イギリスがお茶を輸入する時に税金が課せられました。1773年、イギリスは関税なしにお茶を売る法律「茶法」を制定した後、アメリカ側は「不公平だ!!」と猛抗議。それでボストンの人たちが一致団結し、「ボストンの港をティーポットに!」と声を上げ、ボストンの港にある東インド会社の船を侵入し、その船で積まれていた茶箱を342箱海に投げ捨てた。この出来事がきっかけでアメリカ独立戦争を起こしたわけだ。
ボストン茶会事件についてはWikipediaにて詳しくまとめられています。
このイベントを主催した、いとよさん(@itoyo_monk)は2022年当時行われたイベントのツイート(ポスト)に「#BostonTeaParty」のタグをつけて投稿したら、イギリス人とアメリカ人が本当にビビったそうです。それでも効果があったとうかがえます。
昔起きた歴史的な事件をお祭りとしてポジティブに昇華したことは、「究極の一体感とつながり」である日本のお祭りにも通づるようだと思います。
どんなに荒々しいものでも全員がひとつになり、どんなに悲しい場所でもみんなが前向きになり、そしてどんな祭りでも幸せになれる。
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12月16日、夜22時。ボストンの港の前に降り立ち、どんどんと人が集まってきました。一気にインスタンス定員40人に達し、主催のいとよさんの前で演説の説明が始まりました。
去年の演説がグダグタで分かりにくいという要望を受け、いとよさんの頭にカンペ、右手にはヤジを飛ばしても良いように集中線のサインを出す仕掛けを用意。
演説中に集中線を出した時に「なんだって!?」「ふざけるな!」「許さんぞ!」など参加者の怒号が飛び交いました。
※演説の内容はこのポストを参照。
演説中の写真は撮れませんでしたので、原稿を載せます。調べた限り、史実で残っている演説は「この集会で、この地を救うためにできることは、これ以上何もない」の部分だけでしたので、私の方で脚色しました。間違いなくサミュエル・アダムスはこんな煽る感じで言っていませんが、そこはまあご愛嬌。 pic.twitter.com/yyaY4GAFU4
— いとよ@VRChat (@itoyo_monk) 2022年12月17日
主催の演説が終わった後、参加者たちは「ボストンの港をティーポットに!」と声を上げ、主催は「よろしい。今宵、国王陛下のために、ティーパーティーを開催しよう。ボストンの港をティーポットに!すすめ!」と行った後、勢いよく港の方へ向かった。
ケモ耳の人間やロボット、ケモノ、美少女など次々と港の方へ向かい、船の上に積まれていた茶箱を海の方へ投げ込んだ。
「税を許すな!」「コーヒーに限るだろ!」「茶箱どっかいっちゃった」「茶箱つかみづらいけど」などと熱狂した声を上げ、40人かがりで船に積まれている茶箱が次々と減ってゆく。しかし、実際にやってみたら思うように茶箱を掴みづらく感じていた。
茶箱は四方八方へと海へ投げ込み、船の上にあるものがみるみると減ってゆく。残った茶箱をあたふたと探しつつ、海の色がだんだんと紅茶へと変えていった。
紅茶の箱を全部投げ終わった後、海の色が紅茶に変わり、ボストンの港をティーポットに変えた。
ボストン・ティーパーティー250周年の歴史に刻みました。
紅茶を全て投げ終わった後、コーヒータイム。もともとあったアフタヌーンティーパーティーセットをボストンの港へ投げ込まれ、こんなザマに。スカしやがって。ざまあみろ!
今回私はPCVRなのでコーヒーブレイクすることはできました。アメリカ人ならやっぱりコーヒーだね。このイベントは最高のストレス発散だろうな。
250周年記念のボストン茶会事件。
歴史的な出来事を祭りに変え、みんなが一つになり、場を盛り上げることは日本のお祭りに似ていると感じさせた。
342箱の茶箱を全て投げ終えた後に飲んだコーヒーは久しぶりで、味は去年のを思い出す。
そしてバーチャルの世界の歴史のページを一枚刻んだ。
ワールド情報
BostonTeaParty(PCのみ)
世界史で知られている、ボストン茶会事件を忠実にVRで再現したワールド。茶箱を投げ捨てる体験ができる。全部投げ捨てると紅茶色に染まるギミックがある。