どうも!バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ!
遂に来たぞ!自分でアバターが作れるソフト「VRoidStudio」がバージョン2に進化したんだ!今回のアップデートで何がそんなに注目されているのかというと、VRoidで作ったモデルに非対応のフルスクラッチ衣装を着せられる「着せ替え機能」が正式に追加されたことだよ。これまではできなかったことが、ついに可能になったんだ。逆にフルスクラッチのアバターにVRoidの衣装を着せることもできるから、アバター作りの自由度が一気に広まったぞ!まさに「アバターの大革命」と言えるだろう。
今回はバージョンアップした「VRoidStudio」の「着せ替え機能」を実際に使ってみた時のレビューをお届けするよ。どんな感じか、ぜひ楽しみにしてほしい!
「VRoidStudio」とは
「VRoidStudio」は、人形アバターの3Dモデルを作成できるアプリケーション。誰でも無償で利用でき、作成したVRoidの3Dモデルは、ソーシャルVRやAR、ゲームなど、さまざまな用途で活用できる。商用利用も可能であり、ビジネスでも幅広く利用されている。
BlenderやMayaといったフルスクラッチの人体3Dモデル作成ツールを使わなくても、VRoidStudioを使えば簡単に3Dモデルを作成できる。VRを利用している人やVTuberとして活動している人々の間で非常に需要が高い。モデリングが苦手な人でも、イラストが描ければVRoidStudioを活用することで、思い通りのデザインの3Dモデルを作成できる。
新たに追加された「着せ替え機能」
2024年11月28日、「VRoidStudio」が 「v2.0.0」に大幅アップデートし、XWear・着せ替え機能が正式にリリースされた。この新機能により、VRChat想定モデルやVRMのモデル、フルスクラッチの3D衣装、VRoidの衣装やアクセサリーを簡単に着せ替えることができる。
「VRoidStudio」で着せ替えたモデルは、VRMとして使えたり、XAvaterにエクスポートしてUnityで読み込み、VRChatにアップロードすることも可能である。この新機能により、使いやすさが大幅に向上し、アバターに問題がなければUnityで無駄な作業を省けるため、非常に便利な機能となっている。
常識を破った「アバターの大革命」
これまで、VRoidはVRChatとの相性が悪く、UnityやBlenderで細かい作業が必要だった。一方で、販売されているアバターでは使われている範囲が限られており、VRMに対応されていないものや、対応衣装が限られているため、自力で改変作業を行わなければならなかった。しかし、「VRoidStudio」の着せ替え機能を導入することで、複雑な作業なしでVRoidから直接VRChatにアップロードでき、どのアバターにも非対応の衣装を着せることができるようになった。このソフトひとつで、これまでの課題がすべて解決できる時代が到来したと言える。UnityやBlenderでの細かい作業が不要になったことは、「アバターの大革命」と言えるだろう。
実際に服を着せてみよう!
私は普段VRoidのアバターしか使わず、販売アバターや専用衣装にはあまり興味がなかった。しかし、「VRoidStudio」の着せ替え機能があると知り、販売用のアバターに服を着させてみたいという思いから、VRoidの新しい機能に興味が湧いてきた。
そこで、「商用利用可能の男性アバター」を条件にBOOTHで探してみた。しかし、利用規約を気にしすぎて、服を着せるアバターを見つけるのに手間取ってしまった。それでも、ようやく条件に合う男性のアバターを見つけることができた。
タイミングよく給料日とブラックフライデーが重なったため、早速「瀬羽(せば)くん」という男性アバターを購入。VR人生で販売アバターを買ったのは初めてだ。
「瀬羽くん」は過去に京セラのワールドに登場したことがあり、京セラのワールドはQuest対応だが、「瀬羽くん」は元々PC専用のアバターで、ポリゴン数が△19,000ほどである。少しの改変技術を用いれば、Quest対応も可能だ。
実際に「VRoidStudio」の着せ替え機能を使い、VRoidで作成した自分のアバターと、VRChat想定アバター「瀬羽くん」の衣装を交換してみた。
VRoidアバターにVRChat専用アバターの服を着させてみた。
VRoidのモデルにUnityの「XWear Packager」を使ってXWearに変換した衣装を読み込ませた。画像の通り、衣装と素体のズレが大きく見える。素体に合わせても綺麗にならない。
それぞれの衣装パーツにはポーンがあり、衣装と素体に合わせて位置を調整したり、回転させたり、サイズを拡大・縮小することができる。うまく整えれば、綺麗に衣装を着せることができる。隠れた素体を消すには、ブラシを使って肌部分を消すことが可能だ。
ある程度衣装を着せたら、モーションでズレの確認。素体の肌が見えたり、少しのズレがあったら衣装の調整の繰り返し。
綺麗に揃えたところで、VRMやXAvatarにエクスポートしよう。XAvatarはUnityを利用してVRChatにアップロードしたり、VRMはそのままclusterやゲーム、アプリケーションに使うこともできる。
VRChat専用アバターにVRoidの服を着させてみた。
逆にVRChat専用アバターにVRoidの衣装を着させてみる。画像のように衣装と素体の位置が大きくずれている。これは細かい調整が必要だ。「瀬羽くん」のように首と腕しかなく、体型を綺麗に合わせることができないため、元の衣装の体型に合わせ、ボーンを一つずつ細かいところまでしっかりと調整する。
身体と手指も綺麗に整ったところで完成!
仕上げはUnityで!
「VRoidStudio」で着せ替えたアバターを「XAvatar」にエクスポートし、VCCからのUnityに入っている「XWearPackager」でXAvatarを指定して読み込ませるだけで展開できる。
読み込んだアバターの細かい設定を変更することもできるが、設定を変更せずそのままアップロードすることも可能である。これまでは複雑な作業が必要だった非対応衣装の着せ替えが、「VRoidStudio」に慣れれば1時間弱で済むことができた。
最後に感想
「VRoidStudio」の着せ替え機能は史上最高のツールだ。これまでUnityを使って難しかった非対応の衣装を着させる作業も、「VRoidStudio」の機能を使えば簡単に衣装を着させることができる。どのアバターでも、衣装の選択肢が大きく広がったのは非常に大きなポイントだろう。
ぜひ手持ちのアバターやVRoidのデータがあれば、実際にこのツールで着せ替えを試してみよう!