どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。
この写真は見ての通り、10月31日はハロウィンだね!街中はカボチャ一色あふれているだろう。ハロウィンは簡単にいえばお盆のお祭りに近いんだ。
最近になってハロウィンのために色んな仮装して百鬼夜行のように街を歩く楽しいお祭りになっていますが、バーチャルでは現実の世界で仮装してウェーイ!と騒ぐことができないかわりにバーチャルでアバターのための衣装を用意している人も結構いるだろう。
そんなバーチャルでお祭りとして昇華したハロウィンとメタバースの具体的な共通点は「現実ではやってはいけないことをバーチャルでやれる」ということ。今回はハロウィンの日に合わせ、メタバースの醍醐味である「やってはいけないことをやれる」をテーマを交えて都市伝説めいた話をしよう。
以前、私が発案したバーチャルの道頓堀で飛び込みの集会の件で話題になりました。現実では不可能でもバーチャルで実現できることが注目を集めていたが、議論の的にもなっている。VRChatの世界では道頓堀の飛び込みが許せたが、clusterの世界では警告のメッセージが出ているケースがあり、VRのプラットフォームによってはメタバース上でしてはいけないことはそれぞれある。だからプラットフォームの利用規約に従うことが大前提だ。
現実と同じように人を傷つけたり、嫌がらせや権利を侵害したりする行為はダメだ。
そこで現実と同じ感覚を受ける「VR感度」「ファントムセンス」といった言葉が出てくる。バーチャルの世界に入ると現実の世界に入ったかのような感覚を受けるんだ。アバターや空間の没入感が高まると、脳が騙されたように感じる。これがVRの世界から受ける「ファントムセンス」を感じるんだ。
「現実ではやってはいけないことをバーチャルでやれる」ことと、「VR感度」や「ファントムセンス」のことを説明したところで本題に入ろう。
※この写真は別のワールドです。
VRの世界では昔々(※基準は曖昧ですがだいぶ前のこと)の2018年10月の出来事だ。2017年2月にVRChatがサービス開始してから1年半経ち、ギロチンのワールドで遊んだ後、冷や汗と痺れ、首の違和感前訴えたというポスト(ツイート)が話題となっていました。
2018年当時は初代Questがまだ発売していないし、メタバースの言葉はなく、SAOやレディ・プレイヤーが知られている頃だったので、VRのことを知らない人の間では目を疑う内容でした。
ポストの人はVRの触覚に興味があり、VR上で色々と試してみたい好奇心が生まれ、シッポやケモノの耳といった現実世界にはない肉体を触ると感触を感じるようになった。ファントムセンスを極めた中、フレンドからギロチンのワールドを勧められるようになったわけだ。
その危険なギロチンのワールドの名前は「Battle of Camlann」。シンプルで暗い風景の中、ギロチンが設置されている怖いワールドだ。
過去にVTuberのぽんぽこさんとピーナッツくんが体験したことで話題となりました。
VR感度のある人は体験する時、「死にたくない」という恐怖を感じていた。その後ギロチンの刃が落ち、その刃が体に触れた瞬間に意識が遠くなり、手足は痺れ、冷や汗が止まらず、立とうとしても立てなくなってしまったという。
ファントムセンスやVR感度のある人は最悪の場合、冷や汗をかいたり、体に痺れがきて動けなくなる恐れがあり、あまりにも危険すぎてギロチンのワールドは非公開にされたんだ。VRではだいぶ昔の話だけど、ギロチンのワールドは都市伝説に風化されてしまった。
VRの歴が浅い私には知らないVRの怖い昔話を知り、「現実でやってはいけないことをメタバースでやれる」のは非常に良くない例だと言えるものだとわかった。似たようなものがあっても悪ふざけで行くのは絶対にやめてほしい。たとえ好きなアバターが傷付いたらどう思われるのだろうか、そこのところを頭にしっかりと置いておきたい。
メタバースとちょっとした教育のお話でしたが、いかがでしょうか?「現実でやってはいけないことをメタバースでやれる」という話と現実の肉体に関わる「ファントムセンス」についての話を交え、「本当にやってはいけない」という例について書きました。
メタバースは好奇心と可能性があふれる場なので、良くも悪くもついついやってみたくなるんだ。これからも好奇心と可能性を大事にし、それを取り扱うには慎重に気をつけたほうがいいぞ。