こんにちは、バーチャルブロガーの燕谷古雅だ。
現実の世界ではボックスカートレースがあるのはご存知かな?大きな箱を使ってレーシングカーに改造し、障害物を避けながら坂道を下るレースのことで、イタリアやイギリスなどで本格的な大会が開催されたんだ。あの人気テレビ番組「イッテQ」で取り上げられたことがあって、そのユニークなレースは多くの人に知られているんだ。
VRの世界でもボックスカーレースは存在している。それが「ゆるふわボックスカーレース」という企画だ。3月3日に行われたこのイベントはDJ DAIさん(@DJ_DAI_VR)が主催し、WithVR(@WithVR_official)によってYouTubeで動画配信されたんだ。
さて、今回は珍モーター(?)スポーツ企画「ゆるふわボックスカーレース」の動画を見た時のレビューをお届けしよう。VR空間でどんなレースを繰り広げられたのか、この続きをチェックしてみてくれ。
「ゆるふわボックスカーレース」とは?
DJ DAIさんが主催するユニークなモータースポーツイベントです。このレースでは、アクセルとエンジンを無くした台車に、参加者が作った車のボディを装着し、下り坂のコースを滑走します。
ただのレースに留まらず、最大の魅力は、ユニークなアイデアが光るボックスカー。参加者が「車っぽい何か」を身につけて走る「走る仮装大会」という独特のスタイルを演出しています。
このレースは24台の出場者が参加されています。(※1人だけ体調不良により棄権)
ベースとなる台車
使用するボックスカーのベースとなる台車は、ワールドギミックで使われている自動車のシステム「CVS2(CHIKUWA VEHICLE SYSTEM 2)」にエンジンだけを取り外し、乗り物の物理挙動によって坂道で走れることができます。DJ DAIさんは自動車のシステムにある物理挙動によって、坂道で加速できると気づき、このレース大会が生まれました。
「CVS2」のギミックアセットはBOOTHで販売されています。
コースについて
レースで使用するコースは人気集会所ワールド「ポピー横丁」と、人気お部屋ワールド「メゾン荘201号室」とのコラボしたオリジナルコースとなっています。
スタート地点・司会&実況席「メゾン荘201号室」
こたつのあるマンションのお部屋。そこに司会と実況席がこたつに入ってレースの様子を見るようになっています。主催を呼ぶ時にこたつの中から迫り上がる仕掛けが入っています。
スタート地点に台車があり、スタートボタンを押すと床が抜けるようになっています。
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街ゾーン
メゾン荘の駐車場からカーブを曲がり、アルトラパンのような車両を避け、ジャンプ台を飛び越えて、次のゾーンに入る坂道を上る。
ジャンプ台と最後の坂道が最大の鬼門であり、スピードが足りずに上がれなかったなど、悪戦苦闘する参加者が続出。
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Unityゾーン
アバターをアップロードするゲームプログラミングでお馴染みのUnityの編集画面。
パソコンの画面に入り、波のある道を走ってカーブを曲げ、車両がピンクになる道路を抜け、カーブを曲がり、VRゴーグルの中に突っ込んで次のゾーンに入る。
大きなアバターのまめひなたが顔を出したり、途中でマテリアルエラーを起こしたかのような仕掛けが特徴。
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ローディング画面ゾーン
VRChatで見かけるローディング画面をイメージしたコース。
波のある道をまっすぐ走り抜け、次のゾーンの入り口である「ポピー横丁」の画面に入る。カーブが一つもないのが特徴。
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ゴール地点「ポピー横丁」
夜の飲み屋街ワールド「ポピー横丁」をイメージしたコース。
狭い路地から入り、カーブを曲げ、細道をまっすぐ走って、門の近くにある壁のようなものを突っ込んでゴール。
全体的に狭く、障害物がないのが特徴。
クセのある実況者
「ゆるふわボックスカーレース」では豪華で個性豊かなにぎやかし実況者が勢揃い。ソーシャルVRの出来事を題材にした漫画を描くリーチャ隊長と、ワールドクリエイターとして知られる元蕎麦屋さんのタナベ、リアルのレース経験を持つ破天荒ドライバー・もんちゃんがゲスト実況者として参加しました。
レース経験者はともかく、リーチャ隊長とタナベさんの存在は、レースの盛り上がりに一役買いました。司会者とのやりとりがレースの面白さをさらに際立たせる要因となりました。特にタナベさんがワールドの不具合に悩まされているかのようなエピソードは、見る者を笑いに誘いました。
これらの実況者たちは、ただのレース実況を超え、イベント全体を盛り上げる重要な役割を果たしました。
個性豊かな車たち
「ゆるふわボックスカーレース」の最大の魅力は、参加者が装う個性豊かな車たちです。デコトラやバス、台車など、ユニークな乗り物が参加者の創造性を物語っています。デコトラのような華やかな車体から、ポルシェやシルビアのようなちゃんとしたレーシングカーを模した安心感のあるデザイン、さらにはパロディー感満載の乗り物まで、幅広いアイデアが集まります。中には「車輪さえあれば車と呼べる」と無理やりな出張をする船もありました。
さまざまな参加者
「ゆるふわボックスカーレース」には、様々な参加者がいました。中には現役のレーサーやVRカーレースで磨かれた技術を持つ経験者もおり、彼らの卓越したドライビングテクニックには、本物のレーサーの技といえるほど感心させられました。
一方で、運転技術よりクセのある参加者が注目を集めており、奇想天外なアイデアや走るスタイルは、見る者を楽しませる「ネタ枠」として役割を果たしていました。これらの参加者は、レースのテクニックだけでなく、面白く盛り上げるための要素となっています。
最後に感想
現実の世界の間で注目されたボックスカーレースがVRで再現されたことは、現実世界のイベントを新たな形で楽しめる、非常に新鮮な試みでした。このイベントが実現したのは、車のアセットにあるシステムの存在に気付いたおかげです。
車を仮装するといったユニークな発想に加え、個性あふれる参加者たちの走りは、見ていて非常に楽しいものでした。また、悪戦苦闘する参加者には自然と応援したくなるような魅力があり、このように面白いイベントに出会えたことを嬉しく思います。
このイベントの大きな魅力は、参加者たちの創造と個性が際立つことで、観客に強い印象を残しました。VRを通じてレースの興奮を新しい形で体験できる点も、非常に魅力的でした。
ゆるふわボックスカーレース
司会
WithVR(@WithVR_official)
- ネオレイ
- KAI_KAI
実況
- リーチャ隊長(@rietzscha)
- タナベ(@sobatang1)
- もんちゃん(@_TAKUMI928_)
参加者
グループA
- G線上のハッチ
- 星見そら
- アスタルテア
- 大公羽
- 緋色
グループB
- inunyo
- ぎが
- ヨシヲ
- Regras2751
- lill_ilill
グループC
- TNKTN
- Lacquer
- たゐぷあーる
- Junked
- seilin
グループD
- はらへり
- マヨネー津玄師
- サトシ☆
- Reichan355
- ?(※体調不良のため欠席)
グループE
- minatchi
- Trasque
- Akirra
- saaa
- Kaichirock