【VR日記】実在する飲食店をVRワールド化！「クラフターズ・キャンプ」って何？

やあ、バーチャルブロガーの燕谷古雅（つばめやこが）だ。

ドラマや映画・漫画・アニメ・小説などのファンにとって、聖地巡礼は特別な体験だよね。ソーシャルVRではワールドの元になった聖地があるのはご存知かな？「秋HUB」のこと「HUB秋葉原店」や、佐賀の「メルヘン村」がその例だ。今回は北海道札幌市にある飲食店をVRのワールドにした「クラフターズ・キャンプ」を紹介するよ。

VRがきっかけで実際の聖地を訪れるのも、また一つの魅力だろう。

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VRChatのワールド「クラフターズ・キャンプ」に降り立ち、真っ先に見たものは看板。お店のロゴの下に「BBQハンバーガーcafe & クラフトビールBAR」と書かれており、バーベキュー風のハンバーガーを想像すると思わずヨダレが出てきそうだ。

このワールドは「クラフターズ・キャンプ」の実店舗オーナー・しばふ店長（@hari_shiba_）が遊びで自作したもの。実店舗のハンバーガーや小物など、フォトグラメトリの技術によって立体化したものが展示されている。

フォトグラメトリとはさまざまな角度から写真を撮影し、3DCGで立体化したモデルを作る技術のこと。この技術でVRにも活用されている。

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店舗内の様子。キャンプをコンセプトにテントやハンモックなどアウトドア用品が置かれているのが特徴。キャンプのバーベキューを楽しむ雰囲気を感じさせる。

「クラフターズ・キャンプ」では券売機があり、ハンバーガーを食べる前に食券を購入してスタッフに渡さないといけない。

券売機の上には、来店したお客様に店長が描いたオリジナルステッカーを無料でもらえる。月によってステッカーのデザインが変わる。

右側には期間限定のハンバーガー、左にはハンバーガーのメニューが掲載されている。LV.1はオーソドッグスなオリジナルバーガー、LV.2はプラスワンバーガー、LV.3は当店オススメのクラフターズバーガー、LV.4はお値段高めでこだわりのあるロイヤルバーガー。表にハンバーガーの種類で色分けされており、券売機のボタンの色で分かりやすくしている。

お店の壁にはこれまで実店舗で出された期間限定バーガーのフライヤーが展示されている。普通のハンバーガーには考えられない意外な食材を使ったものや、復刻したメニューがある。期間限定だけに食べられないのは残念なところ。

フォトグラメトリの技術によって立体化した、ハンバーガーセットの3Dモデル。写真のように良くできている。溢れる肉汁と新鮮な野菜をバンズに乗せ、ロゴの焼印がついたハンバーガーと、ホクホク感のありそうなフライドポテト、暖かなスープのセットだ。

美味しそうなハンバーガーのセット、いただきます。

VRで見た時の味は分からないが、新鮮な野菜はシャキシャキを感じたり、肉はじわっとくるのを想像するだろう。VRのワールドがきっかけで実店舗に行きたくなるのは分かる。

「クラフターズ・キャンプ」では「うそつきバーガーレース」というハンバーガーを作るボードゲームをVRで遊ぶことができる。このゲームはPCのみ遊べるが、Quest単騎は表示されないのでご注意。

「クラフターズ・キャンプ」ではワールド内にあるハリネズミのオブジェクト5体隠されている。すべて見つけて写真の通りに番号が書かれているスペースに置いた状態で、スクリーンショットした画像を実店舗で提示すると、VRChat店から来た方限定ステッカーがもらえる。

VRのワールド化した「クラフターズ・キャンプ」は、単に実店舗のお店の宣伝を目的としているわけではない。北海道の魅力をVRを通じて多くの人々に広まってほしいことと、そして様々な人とVR内で交流し、楽しむために作成された。VRChat内で開催される「北海道集会」というイベントは、道民を中心に北海道を盛り上げようとする取り組みであり、クラフターズ・キャンプもその一環として応援されている。

「北海道集会」は、道民だけでなく、北海道に興味を持つ人や情報を求める人なら誰でも参加可能である。VRで作られた「クラフターズ・キャンプ」のワールドを訪れることは、北海道に対する新たな興味を持つことができるかもしれない。そして、このワールドがきっかけとなり、実際の北海道旅行のついでに「クラフターズ・キャンプ」の実店舗を訪れる「聖地巡礼」を体験するのも一つの良い選択だろう。

このようなVRを活用した取り組みは、北海道の魅力をより広く伝える新しい方法であり、地域を盛り上げるための重要なステップである。VRとリアルの世界が相互に影響し合いながら、北海道の魅力を国内外に発信していくことで、多くの人々が「聖地」を訪れるきっかけを提供することができるだろう。