どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ!
VR空間で書道ができるワールドやイベントがあることを知っているかな?書道って敷居が高いイメージがあるけど、心配はいらないんだ。今回紹介する「ゆるゆる書道バトル」は、超ゆるすぎて、誰でも気軽に楽しめる書道の大会なんだ。VRChatで行われるこのイベントは、書道のギミックを使って文字を書くことだよ!
今回は「ゆるゆる書道バトル」の取材レポートをお届けするぞ!
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ゆるゆる書道バトルとは?
なっつさん(@whitethings222)主催で、書家のうどよしさん(@syodo)が書評を行う気軽に参加できる書道大会イベントである。
ルールは簡単で、サイコロ振って出た目に記されたお題に沿って、制限時間内にネタを書く大喜利形式の対決である。ネタは何でも自由で、文字だけでなく絵や記号もOKとなっており、非常に自由度の高い、ゆるい内容のイベントとなっている。
このイベントはトーナメント形式で行われ、観客の投票数が多い者が勝者となる。敗者復活も行われ、第1・2回戦で敗れた3人と途中参加の1人が再戦する機会が与えられる。決勝は第1・2回戦の勝者と敗者復活戦の勝者の4人で行われる。
お題について
ゆるゆる書道バトルのお題は大きなサイコロで決められる。今回の内容は「ゴールデンウィークあなたは何をしましたか?」、「絶対許される遅刻の言い訳」、「くしゃみの時の『ハックション』に代わる新しい言葉」、「1+1=?」、「3分間考えた嘘トリビア」、「これの名前は何か(画像はこのリンク)」の6つである。
お題は公式Discordで投稿することができ、イベント前にその中から選ばれる。
癖のある回答ばかり、イベントの面白さ
字の芸術点だけじゃない!インパクトも大事!
お題「くしゃみの時の『ハックション』に代わる新しい言葉」に対する答えを説明する様子。ゆるゆる書道バトルは観客の心を引きつける「インパクト」が重要である。字のウマ下手関係なく、大喜利で観客の心を掴むことが大きなポイントだ。
投票は観客の数で決める
書評のうどよしさん。
自分が共感したと思う人に投票する。同票の場合は、うどよしさんの1票で勝敗が決定される。過去の大会の決勝戦で同票になった際、うどよしさんの1票で優勝者が決まったケースがある。
海外の人も参戦!
今回のゆるゆる書道バトルには韓国人も参加されており、お題がゴールデンウィークであったため、海外の事情の違いを感じさせることができた。ゆるゆる書道バトルは国境を超えても、参加者の気持ちは同じであることがわかった。
実際に参加してみたら・・・
私、燕谷古雅は取材とイベントの見学のためにゆるゆる書道バトルの会場を訪れた。参加者の枠がまだあると主催のなっつさんから「枠空いているから参加してみない?」と勧められ、仕方がなく軽い気持ちで大会に参加してみたが・・・
お題「くしゃみの時の『ハックション』に代わる新しい言葉」の回答
第一回戦は過去に優勝経験がある参加者もいる中、私は乗り気ではなかった。答えを書く際、書道のギミックの扱いに慣れずおらず、ペンの細さや滲みなどを色々といじりながら試してみた。その時の答えは「へっくしょん」とし、字が滲んだのは、くしゃみした後の鼻水で滲んでしまったのを表現した。この回では敗れ、敗者復活戦で再戦することになった。ここから本領を発揮することになる。
写真にあるものの名前は何か答えるお題の回答
敗者復活戦のお題は「名前を言ってはいけないあのお菓子の名前」であった。他の人の回答は「ベイクドモチョチョ」「今川焼き」「おおばんやき」だったが、私の回答は「あぶないからよべません ゴメン」だった。この回答は「穏便派がいるんだね」「平和主義だな」と好評を博し、圧倒的な票の数で決勝戦に進出した。
決勝戦のお題は「3分で考えた嘘トリビア」であった。これは3分で考えるのに非常に難しいものである。開始からペンが止まり、何を書こうか分からず苦戦していた。観客から「悶えているぞ」「燕谷さんは嘘つかないから難しいでしょうね」の声が聞こえた。その後、何か思いつき、嘘トリビアを書いたところ、間に合わせることができた。
他の人の回答は「嘘つきはお鼻が長いよ」「税金を滞納すると黄や赤色の封とうが届くが限界突破で紫色になる」「VRChatは生命がやどる。」といったものであった。一方、私の回答は「アフマ大陸はにょうかんけっせきにきく」。書いた理由はイグノーベル賞で遊園地のジェットコースターに乗ったら尿管結石が出やすくなったという話を思い出し、VR遊園地であるアフマ大陸にもVRの感覚で効くと思ったから。アフマ大陸を知っている人が何人かおり、反応があったのか、票数の僅差で優勝を果たした。そのときの私は驚きを隠せなかった。
2周年で第10回目という記念すべき大会での優勝は予想外であり、そのような形で勝利を決めたことに本当に驚いた。大会終了後は勝利の余韻のせいか、興奮して眠れなくなってしまった。
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テレビにリアルイベントなど、多岐にわたる
ゆるゆる書道バトルでは、過去に映像制作コミュニティWithVRと協力してライブ配信が行われ、テレビ朝日「金曜日のメタバース」でお笑い芸人のモグライダーのともしげが参加し、このイベントで取り上げられた。また、東京都美術館やリアルVketのリアルイベントにも進出するなど、活動の幅を広げている。
このイベントの想い
『綺麗な文字じゃなくて良い』ありのままのあなたの字をみたい。
書道といえば、漢字や綺麗な字を達筆で書くことで、その技術が評価されるという印象が強い。私は小学校の頃、嫌ほど習字を書かされたため、書道に対して苦手意識がある。これが書道がとっつきにくい理由である。主催のなっつさんは「書道はもっと自由でいい」と述べ、人が書く字でその人柄を示すことと、書道に対する固定概念を打破するために大喜利形式のゆるい書道大会を企画した。
なっつさんはメンタルヘルス関係の仕事をしており、自分が書く字にコンプレックスを感じる人や、書いた字を批判される経験をした人がいることを知っていた。この大会を通じて、自分の字の個性を受け入れ、チャレンジする気持ちへと繋がることを望んでいる。
主催のなっつさん
主催のなっつさん(写真左)
主催のなっつさんは、「ゆるゆる書道バトル」の他にも、くまのアバター集会や海外旅行の体験トークイベント、さらには日本の文化や事情を海外の人と共有する交流イベントの主催、VLOG(動画日記)の投稿など、幅広い分野で活動している。
なっつさんの趣味はサウナ巡りで、夫の影響で始めたサウナはすっかりハマり、日本全国47都道府県のサウナを制覇したことをきっかけに、Kindle本(電子書籍)「アラサー女子のサウナ旅」を出版している。
ちなみに、今回の優勝商品がこの本だったため、私は既に購入していたことから、電子書籍と同額のアマゾンギフトをプレゼントされることになった。
参考資料
最後に
字の上手下手に関わらず、人の個性を発表する場所として提供されています。VR空間でユーモアあふれる文字を書いて発表し、わいわいと楽しめる魅力的なイベントです。ぜひ「ゆるゆる書道バトル」に参加して、自分の字の個性を発表してみてはいかがでしょうか?
ゆるゆる書道バトル
開催日時
不定期
※イベントの詳細はなっつさんのXで確認できます。
対応プラットフォーム
PC&Quest対応
主催
なっつ(@whitethings222)
講評
うどよし(@syodo)
会場
パブリックで公開されています。過去大会の作品を見ることができます。
URL : https://vrchat.com/home/world/wrld_bcb1301c-a7c1-4679-b563-1ff1d370d684